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決意する代わりにリマインダーをセットする

By: Brad GreenleeCC BY 2.0


佐々木正悟 以下の記事はとてもためになる記事です。

» 1日に2回以上発生することは、一部だけでもまとめられないかを考える

しかし、読んだときには「そうだ今度からリストを作ろう」と思っても実際にはなかなか作る気がしないはずです。今までほとんどチェックリストを作らなかった人であれば、この記事一本を読んだくらいで豹変するとも思えません。

リストを作るべく決意してもそうしないのは、作る意義と効果のほどを忘れるからです。人はすぐ忘れる、ということはライフハック関連の全ての説くところですが、その教訓が片端から忘れられていきます。まさに私達は忘却の海で泳いでいるのです。

そこで対策があります。

決意する代わりにリマインダーをセットする

忘れるのだから、思い出す。リマインドするのです。

これもすっかり飽きられつつある対策で、心に響くものではありません。だからここがポイントなのですが、心にまったく響かなくてもやるのです。

チェックリストを作る必要があるということと、チェックリストを作ろうと思うことを、毎日繰り返し心に呼び覚まさないと、結局いざとなるとチェックリストを作らずにすませてしまいます。大橋悦夫は特殊な人です。効果測定に沿って行動を変えられます。これは実に理に叶っていますが、理に叶っているからそれをするとは限らないのが人間です。

ふつうの人は、「これは良くなかった! 失敗だった!」と感じたとき「このようなトラブルは2度と引き起こすまい!」と決意するものです。それが自然です。大橋さんのように「この失敗に2度目に遭遇したときのために・・・」などとは考えないのです。

「こんな失敗は2度としないぞ!」と決意した人は、当然リストなど作る必要がなくなります。なぜならそんな失敗には2度と遭遇しないことになったからです。遭遇しない事態に対処するリストなど不要でしょう。

笑い話を書いているように読めるでしょうが、この笑い話を地で行っている人などいくらもいます。失敗はとてもいやなものです。大失敗はとてもとてもいやなものです。それにもう一回自分が突っこむなど想像するのもいやなものでしょう。事態の直後であればなおのことです。

だからもう一度同じ大失敗に遭遇するなどとは想像できないのです。

この記事は「こんなことは2度としない!」と決意することをやめ、「もう一度やるから、対処リストを作る」ことをすすめているのです。慣れていない人に、いきなり出来ることではありません。毎日経文を目にするように目にしておいて、はじめて「そんなやり方もあったと思い出す」類のものなのです。

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