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SH008:気合いを入れるほど仕事が遅くなることもある

By: ian munroe – CC BY 2.0


佐々木正悟 イップスという用語があります。ゴルフでよく使われる表現ですが、緊張しすぎて本来の能力がまったく発揮できなくなるのです。

オフィスワークはスポーツとは違いますが、一時的に緊張感が高くなりすぎて、本来のパフォーマンスがまったく発揮できなくなることが少なくありません。しかも本人がそのことにまったく気づいていないということもよくあるのです。

私が「優先順位争奪戦」と勝手に名付けている状態で、よくそうなる人がいます。3~4件ほどの重要案件が一斉に〆切を迎え、どう優先順位をつけても仕事に集中できなくなるのです。特定の一つに没頭していると、他がどうしても気になるからです。

こんな時に必要なのは、リラックスすることです。しかし多くの人が逆の発想をしてしまいます。

「気合いを入れて乗り切ろう」としてしまうのです。これは事態を悪化させます。もともと覚醒過剰なのに、さらに気合いを入れると、パフォーマンスはますます落ち込むのです。

いざその場に立ってみるとなかなかしっくり来ない気持ちは分かりますが、リラックスした方が仕事の速度が速まる機会は、いくらでもあるのです。心理的な覚醒レベルと仕事の速度は決して比例関係にはないのです。

ただ、複数の重要案件が一斉に〆切を迎えている状態で、ただリラックスしようとしてもうまくいきません。

こういう時には、それぞれの案件に3分ずつくらい順繰りに手がけてみて、それぞれの見通しを確認することです。それだけでもリラックスできます。

リラックスできたところで、一つのタスクに没頭します。3つが2つになれば、事態は圧倒的に楽になるでしょう。