シゴタノ!を始めたのは2005年5月ですが、それ以前に7つのブログに取り組んでいました。思いつくままにその時々で自分の中でホットなトピックをテーマにしてブログを開設、飽きるとまた次のテーマへ…。
ブログの開設自体は無料でできますから、お金の掛からない実に素敵な趣味だな、と今でも思うのですが、シゴタノ!の直前、通算7つ目のブログの最後のエントリーの最後の一行に以下のような言葉があります。
相手に強引に買わせるのではなく、相手に自分から買ってもらえるような仕事をしたいですね。
書いていた時は、まさかこのエントリーを最後にこのブログの更新を終えることになるとは思いませんでした。話の流れからこのような結びになっていたわけですが、改めて読み返してみると、未来の自分、すなわち今の僕自身に向けてのメッセージのように思えてなりません。
ブログ塾は全11回のメルマガなのですが、その中で「ブログに関する悩みや課題」についてアンケートをお願いしています(※現在は休刊)。
現時点で200通以上の回答をいただいており、佐々木さんとともに整理をしているのですが、だいたいの傾向が見えてきました。
一番の課題は「続かない」「継続できない」というもの。この点についてはブログ塾および来週以降の本連載「ブログトーク」の中で一部お答えしていければ、と思っています。
二番目の課題は「何を書けばいいのかがわからない」というもの。これは「続かない」という課題と表裏一体になっており、「書くべきこと」が見つかれば「続く」ようになるでしょうし、「続いている」ということは「書くべきこと」が見つかっている、ということになりそうです。
僕自身、8つ目のブログであるシゴタノ!に至ってようやく続くようになったのは、「書くべきこと」が見つかったから、と言えなくもないのですが、それ以上に、「続けていたから、書くべきことが見つかった」という実感があります。
ニワトリが先かタマゴが先か、という議論にもなりそうですが、大事なことは「自分のために書く」ということに尽きます。書いている自分が楽しい状態をキープする、ということです。
- 自分が何に困っているのかを知り、
- それを解決するための方法を考え、
- 行動を起こし、
- その結果をレポートする
これを続けていくと、ブログは「セルフQ&Aサイト」になります。つまり、セルフヘルプです。
何かの問題に困っているということは、自分がその問題に真剣に向き合っている証拠です。真剣に向き合っていないことをテーマにしてブログを開設しても絶対に続きません。
- その問題の答えを真剣に探し、
- 解決に導くことができたなら、
- 近い将来、同じ問題にぶつかるであろう未来の自分に向けて、
- 解決までの一部始終を記録として残しておく。
そうすることで、未来の自分を救うと同時に、時空を超えて同じ問題で困っている人の役に立つことができます。その先には出版とか独立といった大きなゴールも見えてくるでしょう。
大事なことは、まず自分ありき、ということです。人の役に立とうすることは大事ですが、それだけでは長続きしません。
読者をして「なんかこの人、楽しそうだな」と思わせるくらいの自分本位で没頭すること。そのスタンスが結果として「相手に強引に買わせるのではなく、相手に自分から買ってもらえるような仕事」につながるのだと考えています。