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何度も思い出すのが嫌だからGTDをする

五藤隆介
前回書いたリストの話(何度も思い出すのが嫌だからリストを作る)。

これをすんごく拡張していくと、最近流行の「GTD」にたどり着きます。

大雑把に言えば、次に何しようか思い出すのが嫌だから、次に何しようかリストを作ってしまおう、というのがGTD。
リストをとことんまで突き詰めた、最強オレ専用やりたいことリスト。



間違いなく最初はすんごくメンドくさい

GTDのバイブルを読むと、最初に「自分の気になってることを全部、全て、何から何まで吐き出せ」という荘厳な教えが出てきます。

ちょっとしたリストを作るだけでもメンドくさいのに、この「気になってることをひたすら吐き出す」というのはとてつもなく大変な行為です。

休みの日に半日くらい時間を作って、さぁやってやるぜ、と心から気合いを入れないと中々始められませんし、終わりません。

実際に試してみると、想像以上にアタマの中がすっきりします。この不思議な体験は、一度試してみる価値はあると思います。リストを作ったりして効果を実感しているなら、ますます試してみる価値はあると思います。

でも、メンドくさそうですよね。

まずつまずくのが、この最初の壁「気になることを全部吐き出す」だと思います。

まずはテキトーGTDでいいじゃない

以前Twitterで@mehoriさんがこのようにつぶやいていました。(URL等覚えてません。すみません)

mehori: David が言ってたことですが「いまやるべきことが十分にクリアになっていて」「不完全な部分はいずれレビューで回収できるという安心感があること」だそうです RT @Moyori: こう言う状態ならGTDが出来ているという達成点ってどんなものだろう? #GTDjp

mehori: 逆にいえば、完全に頭が空でなくても、ToDo リストが常に制作途中でも、完全に GTD ができてなくても「GTD はできている」に含まれるわけです。Take it easy! #GTDjp

mehori: .@tanakamp 「GTD? いつでも失敗してるわよー、あはは」と David の奥さんが笑顔で言っていたのを思い出します。「でもすぐに復帰できるのが GTD のいいところでもあるの」と付け加えてましたが #GTDjp

要するに、GTDに出来てるも出来てないも無い。自分が出来てると思えてれば出来ている、と言えるんじゃないかと。

いきなり完璧を目指そうとするから、出来てない感じがして嫌になってしまうのです。

なら、最初っから出来てない状態で始めてやればいい。

気になったらとにかくメモる

GTDのスタートはもっと気軽でもいいんじゃないでしょうか?

何もかもルールを全部覚えて、それを一気に実行しようとすると結構なエネルギーが必要です。

最初に、気になることを全部吐き出す、とかを無理してやらなくても、とりあえず気になることが現れたら即座にメモをして、それがいつでも見られるようにしておく。

これで今は忘れても大丈夫。

こういう状態を作っておく。

とにかく気になったことを書き出す意識を持つ。

気が向いた時にそれらを見直して、もっと気が向いたら整理してやればいい。

これをやるだけでも人生の快適度は全然違います。

そして、この快適さを覚えると、ちょっと気合いを入れて「気になること全部」を書き出してみてやろうかな、という気分になれるかもしれません。

紙は無くすからデジタルにメモ

とにかくメモを取ろうと心がけると、私には一つ巨大な問題が立ち上がります。

忘却力に優れすぎた私は、すぐにモノをどこかに忘れてきてしまうのです。

普段から身につけているモノはあまり忘れないのですが、普段持たないモノになると凄まじい忘却力を発揮します。

仮に、外で紙にメモなどを書いたら、ほぼ確実にその紙を忘れてくるでしょう。

だから、メモは基本全部デジタルです。

今をときめくiPhoneを最大限活用して、とにかくいつでもどこでもメモれるようにしておきます。

ちなみに、メモには「FastEver」というアプリを使っています。

FastEver 1.5(iOS 4.0 テスト済み)App
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 3.0 以降が必要
カテゴリ: 仕事効率化 価格: ¥230
更新: 2010/10/25


こいつでメモしてやれば、全てのメモはEvernoteに同期されるので、いつでもどこでも気になったことを見ることが出来ます。

紙に書いた方が書きやすいかもしれませんが、無くしてしまっては元も子もないので、私は基本全部デジタルです。

まとめ

何を始めるにしても、いきなり「完璧」を目指さないことは結構大事だと思います。

初めてやることが、いきなり完璧にできるわけがない。

しかも、GTDという曖昧なものは、出来てるのか出来てないのかなんて誰にもわからないです。

自分が出来てると思うかどうか。

出来てない、と思って不安になるほどもったいないことはない。

目的は「アタマをすっきりさせること」であり、GTDはただの手段。

いい意味で「だいたい」な心がけは、だいたい大事なことだと思います。

▼今週の一冊


GTDとはなんなのか、ちゃんと知ろうと思ったら、やっぱり提唱者が書いた「聖典」を読むのが一番です。

なんでGTDは良いのか、そういうところが理解できると、この超メンドくさそうな「GTD」を始めてみようという気分になれると思います。

ちなみに、まだ実践編の方は読み終えていません。文字が多くて、中々読み進まないという。。。

▼編集後記:
五藤隆介
最近「だいたい」って言葉がだいたいブームです(自分の中で)

だいたいだいたい言いまくってたら、意外に仲間内でウケたりしてます。

実は「だいたい」って言葉は、イマドキなビジネスパーソンが忘れかけている「肩の力をぬく」ことを思い出させる、素晴らしい言葉なのかもしれません。

だいたいそんなことを思いました。


▼五藤隆介:
デジタル&シンプルライフLove。デジタルを最大限活用して「めんどくさくない」シンプルな生活を目指す。goryugo.comの中の人。