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新しい新幹線「N700系」に試乗しました

先週の金曜日からこのサイトの右側に表示され始めている新型新幹線「N700系」のブログ広告ですが、今日、報道関係者向けの試乗会にブロガーとして参加してきました。

目的としては、「新幹線缶詰仕事術」の実証実験です。

僕以外にもネタフルのコグレさん、みたいもん!のいしたにさん、POLAR BEAR BLOGの小林さんらも同乗され、各座席のテーブルには漏れなくノートPCが置かれるという状況に(写真)。

それぞれのワークスタイル

ネタフルのコグレさんは、備え付けのテーブルを使わずに、膝の上にノートPCを載せることで、振動を最小限に抑えるスタイルで、

みたいもん!のいしたにさんは、座席に座るのではなく、フットレストに座って、座席にPCを置くという「新しい新幹線ワークスタイル」で、それぞれ仕事(?)に取り組んでいました。

僕自身は、オーソドックスにテーブルを使ってこのエントリーを書いています(右下に見えるのは肘掛けに仕込まれているサイドテーブル;グリーン車のみ)。

ちなみに隣のThinkPadは、POLAR BEAR BLOGの小林さんで、同ブログのマスコットキャラクターである「クマ師」とともに車内の様子を撮影されていました。

ワークプレイスとしてのN700系

新幹線に乗る機会は少ないのですが、乗ったときには必ずノートPCで仕事をしているため、N700系ではこれまでの「仕事しごこち」がどう変わるかに注目していました。

この点に関して、N700系には次のような新しいフィーチャーがあります。

 ●3人掛け中央席以外の各シート幅を10mm拡大
 ●クッションは新開発の複合バネ構造で座り心地はさらに快適に
 ●車内テーブルはノートPCサイズに大型化

今回の試乗は設備の充実したグリーン車だったのですが、普通車についても上記のようなアップグレードが施されており、ワークプレイスとしての環境は良くなっているはずです(グリーン車の設備についてはコグレさんが写真付きで紹介しています)。

今回は往路(東京から名古屋まで)はN700系に試乗、復路(名古屋から東京まで)は従来の700系に乗車したのですが、往路では気づかなかったのが、N700系に新たに搭載された「車体傾斜システム」の効果。

カーブに入った際に、車体をわずかに(=車体を内軌側に1度)傾斜させることによって、曲線での速度向上が可能になっているとのこと。乗っている側としては、左右にかかる遠心力が少なくて済むようです。これは、帰りの新幹線でカーブのたびに実感しました。

新幹線のような場所で仕事をすることのメリットは、以下の3つでしょう。

 1.行動が限定されている
 2.時間が区切られている
 3.通信ができない

ひとたび新幹線に乗ったら最後、おとなしく席に座って目的の駅に着くまで時間を過ごすしかありませんから、「仕方がないから仕事をするか」という環境ドリブン効果が期待できます。

そして、ほとんど間違いなく予定通りの時間で目的地に着きますから、その時間でできることをその時間内にキリよく終えるという目的意識が強まります。人は時間が計られていると知れば、おのずとムダな行動をしなくなりますから、結果として集中力が生まれるわけです。いわば「筆記試験モード」ですね。

さらに、目的地に着くまではネットに接続できないため、メールチェックやmixiといった現実逃避の手段がブロックされていますから、このことも自分を仕事に向かわせるうえで後押しになるでしょう。

とはいえ、2009年春からは車内で無線インターネットサービスがスタートするとのことですから、これは期間限定ではありますが…。

ということで、今日の「新幹線缶詰仕事術」の成果ですが、往路(約1時間)のN700系では短めの原稿を2本、復路(約1.5時間)の700系では長めの原稿を1本、それぞれ書き上げることができました。

人はほかにすることがないと、これほど一心不乱に仕事に没頭できるものなのか、ということを改めて痛感させられた一日でした。

以下、今回の試乗会のレポートです。

▼N700系試乗会レポート:
「N700系新幹線」試乗会レポートのまとめ(ネタフル)
N700系試乗会に参加しました(みたいもん!)
新幹線はオフィス空間となるか?– N700系試乗会にて(POLAR BEAR BLOG)
N700系新幹線の試乗会レポート (速報)(dh’s memoranda)
N700系 新幹線 試乗会の動画(webdog)
N700系 新幹線 内装と設備の動画(webdog)

▼関連:
新しい新幹線N700系スペシャルサイト
手元に置いておきたい情報について考える(4)環境ドリブンについて)