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そこに何が省かれているかを想像する



大橋悦夫上のイラストは以下の本のとあるページに載っていたもの。


このイラストを見て気づくのは「線」の数が極限まで省かれていること。

自分で同じようなイラストを描こうとすると、もっとたくさんの線を描きたくなってしまう。

描かなくてもいい、むしろ描かないほうがいい「線」を省くことで伝わりやすさが増す。

イラストに限らず「巧いな~」と感心させられるプロダクトを目にするたびに「何が省かれているんだろう?」という問いとともにじっくり観察するようにしている。

「そこにあるもの」をあらしめているのは「そこにないもの」。

以下のTED動画でJ・J・エイブラムスは「続編やら猿まね映画を作るとき、みんな間違った部分を真似ている」と指摘している。

見えている、目立っている部分ばかりを模倣して、そうではない部分をスルーしてしまうがゆえに、オリジナルを超えることができない、と。

逆に言えば、オリジナルがそのプロダクトに込めたメッセージを伝えるために何を省いているか、その省き方を真似ることができれば、そこに自分の「余地」が作れるかもしれない。

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