ネックスピーカーというものを10月26日(土)から使い始めました。
これまで、「自分一人にだけ聞こえるようにする装置」としては、耳の穴に差し込むイヤホン、耳全体を覆うヘッドホンのいずれかを使ってきましたが、耳に直接触れずに「主に自分一人にだけ聞こえるようにする装置」であるネックスピーカーは新しいものでした。
以下のように首にかけて使用します。
両耳が空いているため、以下のようなメリットが得られます。
- 周囲の音を感知できる
- 耳に直接触れないため疲れにくい(蒸れたり、痛くなったり、しない)
一方で、イヤホンやヘッドホンに比べると音漏れが激しいため、公共の場では使いづらいかもしれません。
また、マイクが付いているため、ヘッドセットとしても使えます。ただし、実際に使ってみた感想としては、自分の声だけでなく、スピーカーから聞こえる相手の声もマイクが拾ってしまうため、録音音声はやや聴きづらいと感じました。
では、ネックスピーカーはどんなときに便利なのか?
用途毎の使い分け
僕自身が併用している以下4つの「自分一人にだけ聞こえるようにする装置」を比較します。
すべてワイヤレスです。
- AirPods Pro(イヤホン)
- Bose QuietComfort 35(ヘッドホン)
- AQUOSサウンドパートナー(ネックスピーカー)
- Bose SoundWear Companion speaker(ネックスピーカー)
ざっくり、使い分けは以下の通りです。
▼屋外を移動中 → イヤホン
▼夜間、自宅での仕事中 → ヘッドホン(周囲に配慮して)
▼日中、自宅での仕事中 → ネックスピーカー(周囲の音を聞き逃さないため)
これまでは、イヤホンとヘッドホンしかなかったところにネックスピーカーが加わりました。
自宅での仕事中の課題が解決
自宅での仕事中はスピーカーから音楽を流すこともありますが、ヘッドホンにしてもスピーカーにしても、難点が1つあります。
それは、宅配便などの玄関チャイムを聞き逃して、在宅しているのに不在票を入れられてしまうこと。宅配業者の方にも申し訳なく…。
注文時に時間帯指定にして、届く頃合いになったら音楽は控えるようにするなどの工夫はしていますが、不意に届けられる荷物には対応できません。
それが、ネックスピーカーであれば、両耳は空いていますから音楽を聴いていてもチャイムを聞き逃すことはありません。
ネックスピーカーを2種類使ってみた感想
AQUOSサウンドパートナー
最初に買ったネックスピーカーは、シャープのAQUOSサウンドパートナーという製品。
価格は1万円ほど。コンパクトで重さは約90グラム。首にかけていてもその存在を忘れるくらいです。
ただ、音楽を聴くという用途としては厳しい、というのが正直な感想です。
もっぱらPC(ThinkPad X1 Extreme)とペアリングして、動画編集や音声入力時に使用しています。
また、SkypeやZoomなどのヘッドセットとしても使っていますが、オンラインセミナーなど、収録を前提とする場合は従来通りのヘッドセットを使っています。
Bose SoundWear Companion speaker
すでにノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンとして、同じBOSEのQuietComfort 35を愛用していましたので、良い音を期待しての購入でした。
価格は3万円弱。AQUOSサウンドパートナーと比べると(フトコロ的にも)ずっしり重く、259グラムあります。肩が凝るほどではありませんが常にその存在を感じます。
その分、音質は良く、映画や音楽は十分に楽しめます。むろん、ヘッドホンに比べれば音質は劣ります。
両肩に小さな楽団がいて、自分のために演奏してくれているイメージです。
マルチポイントが最強
Bose QuietComfort 35(ヘッドホン)もBose SoundWear Companion speaker(ネックスピーカー)もいずれもマルチポイントに対応しています。
最大2つのデバイスに同時にペアリングでき、電源を入れれば即座にその2つのデバイスと接続します。
マルチポイントとは複数のデバイスにペアリングしたうえで、同時に待ち受けができる接続方式。
僕はBose QuietComfort 35、Bose SoundWear Companion speaker、いずれも、iPad Pro 10.5とiPad mini 2019の2つのデバイスとペアリングしています。
たとえば、Bose SoundWear Companion speakerの電源を入れ、iPad miniで音楽を再生すればネックスピーカーから聞こえます。
iPad miniの音楽を一時停止して、今度はiPad Pro 10.5で映画の再生を始めると、音はネックスピーカーから聞こえます。
つまり、音を鳴らしているデバイスに即座に切り替わるのです。
一度ペアリングしてしまえば、あとはネックスピーカーの電源を入れるだけでOK、というストレスフリー。
2台まで、というのが残念ですが、なかなか切り替わらなかったり、突然接続が切れたり、といったことが皆無なので実に快適です。