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レビューは朝にやる



佐々木正悟 週次レビューというのがもっとも有名なのですが、「綿密に取ったログを活かせていない」という不満を、非常によく耳にします。

ともあれ「記録したログを読むのはそれだけでも楽しいでしょう」と言ってしまいたくなるのですが、「全然ちっとも」とおっしゃる方もけっこういらっしゃるので、このへんはもう感覚ですね。

私はログを読み返すだけで楽しいし、すっかり忘れていたことを思い出せただけでも、もう十分意義があると思ってしまいます。また私が時に述べ立てることですが「プランとは、ログの産物」です。計画を立てるとき、人は意識していなくても、記憶を頼りにしているものです。

よくよく考えれば、私たちは犯罪でもやらかさない限り「自由」なのですから、「計画」なんて、どう立てたっていいのです。これから行く会社のことなど無視してもいいし、明日の約束などすっぽかしたってかまわない。これから海岸へ行って寝そべってもいいわけです。

でも、そうはしない。人との約束を守り、会社に行って十数時間を過ごし、夜遅くまで働いて、終電前にかえってきて、次の日の予定を立てる。そうしなければならない。そう思うのは、記憶があるからです。これから○○すべきだし、しないといけないというのは、記憶なのです。

記録を読んで、自分のために使う

だから計画を立てるということは、記憶にもとづいてしかできないことなのですが、それを多少とも「活かしたい」と思うのであれば、まずは将来の自分の不満を取り除くべく活用しましょう。

そのためには、「昨日の自分がなにを不満に思ったか」を見つけ出すことです。そのために使えるのが、日次・週次のログなのです。

何か不満に思ったことが、きっとあったはずです。その中には、お気に入りのアイドルの言動が気に入らなかったとか、その言動に対する世間の反応がもっと気に入らなかったとか、自分ではどうにもならないようなものが多いかもしれません。

が、そういう「言動」や「言動への反応」が気に入らなくて一日中イライラするというほどなら、そういうものを伝えるメディアをしばらく目にしないようにするという手もあります。

そして、冒頭の引用です。



こういう不満を見つけて改善する機会を、できれば朝のうちに持ちましょう。夜にそうしたものをのぞいても、もう改善する気力も計画する時間も残ってないからです。

朝のうちにログを見返してみると、「これこれのことで不満を覚えた」という記述か、もしくはそれとおぼしき記録が見つかるはずです。

今日以降、それを改善できるやり方はないか、検討してみます。

将来の自分のためになることを検討できるというだけでも、朝の時間が少し豊かになります。