この「シゴタノ!」というサイトには同名の「シゴタノ!」というブログの他に、「格言日記」というブログがあり、「シゴタノ!」が平日のみ更新なのに対して、「格言日記」は土日祝日かかわらず地味に毎日更新しています。
格言日記は文字通り、毎日1つ格言や名言を取り上げて、これをお題に書く、というブログです。詳細は以下のエントリーでご紹介しています。
「偉人たちの名言集」という日刊メルマガから毎朝配信される名言・格言をお題にして毎日短いブログを書く、という習慣です。
毎日お題が降ってきて、これをきっかけに何かを書く、という行為はある種の修行のような感じですが、けっこう楽しいです。配信は毎朝9時前後。今では9時が近づいてくると「そろそろ来るかな。今日のお題は何だろう?」などと少しばかりわくわくしたりしています。
このエントリーがきっかけとなって新たにブログを始めてくださった方もおられます。このheydayさんの場合は、「ほぼ日手帳」の日別ページに掲載されている「日々の言葉」をお題にされています。
一方、格言日記は上記引用中にもある通り「偉人たちの名言集」というメルマガが突然廃刊してしまったため、方途を失ってしまいました。
発行者のサイト上で「今後も随時紹介する」とのことで、しばらくはそれで続けていたのですが、今までのように毎日欠かさず更新されるわけではなくなったため、「今日はネタ(格言)がない!」という日も出てきました。
そこで、もともと利用していた起-動線が提供する「本日の格言」(このサイトでは右側の一番上に配置)から拾ったり、読んでいる本から「お、いいな」と思う一文を抜き書きしてみたり、という具合に“その日暮らし”と相成りました。
そんなわけで、日頃から本を読んで名言や格言や気になる一言を目にしたりするたびに「これは格言日記のネタにしよう」ということでせっせと収集しています。
こうなると常に複数のお題が手元にある状態になるため、今までのように「毎日お題が降ってきて、これをきっかけに何かを書く」という“修行”が成り立たなくなりました。でも、代わりに、ストックしてあるネタをざっと眺めて、その時の気持ちにピンと来たものを取り上げる、という“インスピレーション・マッチング”とでも言うべき、これはこれで新しい書き方ができるようになりました(なので結果オーライ)。
とは言え、日々「格言日記」を書いていて思うのは、「格言」や「名言」というのは、寝殿造風の和室で居住まいを正して、時折遠くの方から「カコーン」という鹿おどしの音が聞こえてくるくらいの静寂の中で、「イヨォ〜〜〜」というかけ声とともにうやうやしく詠み合われるような、そんな印象があり(イメージです)、これをお題にして書くとなると、どうしても肩に力が入ってしまうようです。「もっと気楽に楽しく書いてもいいのになー」と思っていました。
そんな折、ある日の格言日記にいただいたトラックバックでおもろいメルマガを知りました。
毎朝10秒 関西弁前向きメール
まいど!毎朝8時に前向きな格言・名言・しびれる一言を関西弁で配信しまっせ。よろしゅぅに。
もともと関西弁もお笑いも大好きな東京人なので(大阪には4年ほど住んでいたこともあり)、このノリは絶対おもしろいはず、ということで登録、翌朝さっそく配信されてきました。
おはようさん。今日もいい一日をな。「人間は負けたら終わりなんではない。辞めたら終わりなんや。」アメリカのニクソン元大統領の言葉や。負けるとか失敗するってのは、成功に近づいてるんや。失敗すればするだけあんたの望む成功に近づくねん。ほんまにあかんのは、やめたり何もしないことやで。今日もどんどん失敗しようやないか!
という感じで、(僕にとっては)期待通りのおもしろさ。親しみのあるノリの良い関西弁で、朝から元気になります。解説部分だけでなく格言も関西弁に変換されているのが良いですね。バックナンバーもニヤニヤしながら全部読み切ってしまいました(明日が待ち遠しい…)。
大阪にいた頃に読み漁っていた『ナニワ金融道』という漫画を思い出します。そこに出てくる、一見アホなことをやっている割に、時々ドキッとするような深遠で本質的なセリフを放つキャラクターたちのノリを彷彿とさせたからでしょう。
前回のエントリー「あえて逆をやってみる」の最後に、以下のようなことを書きましたが、
目の前にある仕事が持っているリズムに引きずられることなく、自分のテンポでビートを刻んでいくことができれば、常に自分らしい仕事ができるはずです。
今回ご紹介したメルマガは、格言の重々しい雰囲気を関西弁でパッと明るくするという、まさに「あえて逆をやってみる」の実践例だなぁ、と深い感銘を受けた次第です。