Amazonにて、月1500円でオーディオブックが聞き放題のサービス「Audible」が開始されました。
これまでは、米国版のAudibleを利用してきましたが、日本語のオーディオブックはなく、専ら英語のオーディオブックを楽しんでいたのですが、今回、日本版Audibleが始まったと聞き、早速試してみました。
米国版Audibleと日本版Audibleは、まったく別物という扱いです。Amazon.comとAmazon.co.jpのアカウントを統合していても、米国版Audibleと日本版Audibleのアカウントは統合されません(同じIDとパスワードでログインした場合でも、統合されません)。
また、執筆時点では、日本版Audibleを利用するためのアプリは、Android版しかリリースされていません。iOS版は、今後、登場する予定だそうです。
また、システムも米国版とは異なります。
米国版は月額会員になると、一定の「クレジット」が付与され、そのクレジットを使用して、毎月決められた冊数のオーディオブックと交換します。クレジットを使ってしまった後は、割引価格で他のオーディオブックを購入できます。購入したオーディオブックは、AndroidデバイスやiOSデバイスのほか、パソコンでもファイルをダウンロードして聴くことができます。
一方、日本版Audibleは、月額1500円で聞き放題。今のところ、Androidのみで聴くことができ、ファイルをダウンロードすることもできません。音楽のストリーミングサービスに近く、1冊ずつ自分で買うというものではないようです。
Audibleを楽しむために、Nexus 7にオーディブルアプリをダウンロードしました。登録手続きは、事前にパソコンから済ませました。申し込んでから1か月は、無料で試せます。
聴きたいオーディオブックを検索するか、カテゴリ別分類の中から探して、ダウンロードします。
再生スピードは、0.5倍、1倍、1.25倍、1.5倍、2倍、3倍から選択できます。スリープタイマーもありますし、聴いた時間を記録する機能もあります(ただし、画面ロック状態では再生できるものの、時間が記録されませんでした)。
ただ、聴きたいと思える作品を見つけるのが、ひどく大変です。カテゴリ別だと、こんな感じになっていて、銀英伝を聴こうにも、どれが一番最初なのか分かりにくく、ウォーリーを探せ!状態です。
かといって、Amazon.co.jp内のAudibleカテゴリからも、とても見つけにくいです。アプリよりはまし、という程度です。
そして、作品数も、米国版に比べると全然少ないです。銀英伝、落語、時代小説に興味のない人は、おそらく満足できないでしょう。がんばって探して、ようやく、8作品がライブラリに追加できました。
「オトバンク」と表記のある作品も多いので、もっといろんな作品を聴きたいという人は、今の段階では、オーディオブック販売サイト「FeBe」を利用する方がいいのではないかと思います。
まだまだこれから、という感じの日本版Audibleですが、サービスが始まったこと自体は素晴らしいことですし、今後、作品数が充実してくれば、1か月1500円で聞き放題というのは、かなりお得なのではないかと思います。
とにかく、作品数とiOS版アプリがないことには、私自身は、1500円は出せないですが…。
Follow @kumiab
米国版Audibleは、新しい作品でも、わりとすぐにオーディオブックになるのですが、日本ではまだまだオーディオブックになるまでのスピードが遅く、一昔前のベストセラーが多い印象です。コストがかかることなので、仕方ないのですが、ラインナップを見てもあまりワクワクしないのは残念です。
▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「SPEAQ」の中の人。
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