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TC2 002:ひたすら作業記録を残せばタスクリストができあがる

佐々木正悟 TaskChute2(以下「2」)になって目につく新機能はいくつもあるのですが、最初に使い出す上でこれを使えばとても便利だというのは、なんと言っても「問い合わせ機能」です。

例えば仕事の予定にはもともと入っていなかった「歯磨き」をしてしまったとしましょう。歯磨きを一瞬で済ませるなら別ですが、普通は数分かかります。その間歯磨きことを記録しておかないと、抜けた時間が「使途不明時間」になります。

歯磨きならまだいいのですが、同僚とおしゃべりをしていたとか、怪しげなサイトを86分にわたって視聴していたということもあり得なくはないはずです。

「2」になってからはこの問題にも簡単に対応できるようになっています。もともとこのアイデアは大橋さんから伺っていたので、もしかすると「1」の最後の方でも実装されていた機能かもしれませんが、私は使っていませんでした。

やり方は簡単で、1行追加して「プロジェクト」のところへBreakあるいはUnPlannedと入れればいいのです。

すると、次のような問い合わせが入ります。

Windows XP Professional-1.jpg

つまり、直前にやっていたことが終わった時刻から、今になるまで何をしていたかに答えろというわけです。仮にここで「歯磨き」と答えます。すると自動的に前項の終了時刻が「歯磨き」の開始時刻になります。

Windows XP Professional-3.jpg

その後ただエンターキーを押すだけで、「現在時刻」が「歯磨きの終了時刻」となるわけです。

Windows XP Professional-4.jpg

これは慣れてしまうと実に便利な機能で、「TaskChuteに入れていないことをやってしまった」と思った瞬間に1行を追加し、「b」を打鍵するようになります。するとbreakが現れ、ここでエンター。後は項目を入力してエンターです。この調子で「脱線」にも「アイドリング」にも「割り込み」にも即座に対応できるわけです。

使い始めにはこの機能を連発しよう

「はじめてTaskChuteを前にすると何をしていいかが分からない」という人の話をよく聴きます。そういった人は、どんどんこの機能を使いましょう。

極端な話をしますと、最初は何もタスクを入れなくてもいいのです。ただ何かをやってみて、1行追加し、UnPlannedといれる。すると「何をしていた?」と尋ねられるので、やったことに答える。そしてエンターする。これをただ繰り返します。

1度UnPlannedと入れれば、2度目からは「U」と入れるだけでOKです。1行追加してはProjectのところでUと打つ。後はほとんど自動的に「2」がログを残してくれます。

朝から晩までただただ何かをやってはこの儀式を繰り返すと、1日の作業ログが残ります。

Windows XP Professional-5.jpg

1日が終わったらこれをコピーして、「翌日分のリスト」とする。何度も同じことをしている項目があったら、リピート機能を使って繰り返し設定にすればいいわけです。これで立派な「タスクリスト」ができあがるというわけです。

こうして作ったタスクリストのいいところは無理がない点です。自分がやったとおりのことを翌日もやるだけで済みます。休憩もほどよく挟まっているはずです。自分が今までやって来たようにタスクをこなせば、一応今までと同じレベルで仕事が回るはずです。

後はそのログを見て、どう見てもダメなところを直していけばいい。問題点を思い出して仕事するよりは、格段に効率を改善できるはずです。


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▼編集後記:
佐々木正悟



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1月15日(日)にこの本の著者である北真也さんとセミナーを行いました。このセミナーは私にとって大変ためになるセミナーで、北さんの本の見方ががらりと変わりました。いまいちから読み直していますが、前に読んだときとはまるで印象が変わりました。

これはこれですばらしい体験なのですが、すばらしいばかりでもありません。本書には大事なピースがある意味欠けているので、それをセミナーなどで補ってもらう必要もあったわけです。もちろん私のような体験を通過せずとも、本で完結している価値を素直にくみ取ってもいいのですが、「ピースを補ってもらった後」の方が、エキサイティングです。

たしかにセミナーで聞いたような話は、本書には不要のようにも思われるでしょう。それに本書は価格に対して分厚すぎるため、これ以上追加できないというのも理にかなっています。

結局仕方がない話ではありますが、なんとしてでももっと圧縮し、削れる図表は思い切ってバンバン削り、少しでもセミナーでされたような話を入れてもらった方がよかったのではないかと、セミナー後にちょっと思いました。