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自分が今できること、しなければならないことにしっかり向き合うための「不安分析マトリクス」

池田千恵
このたびの、今までに誰も経験したことがない規模の震災・津波被害にあたり、被害を受けられた方、大切な人と離ればなれになってしまった方には心よりお見舞い申し上げます。

被災地の皆様が今、どれほど辛い思いをされているかと思うと、身が引きちぎられる思いがいたします。実は私の両親、親類、友人知人は今も故郷福島県いわき市にて、燃料の少なさ・物資の少なさ・原発の不安の中とどまっています。そして義母と夫の親類、友人は先日震度6強の地震があった震源地、富士宮市在住。人ごとではとても済まされない状況です。

今もなお現地で大変な思いをされている方はもちろんのこと、震災の影響が少なかった方も、先の見えない不安と向き合い、一体どこをどう進んで行けば良いのか分からなくなる場合もあるでしょう。正しい情報、間違った情報、偏った情報、様々な情報がリアルタイムで飛び交う今だからこそ、自分の頭でしっかり考え、判断し、行動する力が必要となってきます。

今あなたを襲う不安の理由は、あまりにも突然にたくさんの問題が目の前に現れたために、これから何をすべきかの全体像がつかめないことにあるのではないでしょうか。自分が悩んでいることが、悩んでも仕方のないことなのか、悩んで解決できることなのか。その判断もなかなかつかない状態になっている方も多いでしょう。

このような状況から抜け出すために提案したいのが、自分の考えを客観的にノートに書き出すことです。頭の中にある不安を、頭から一旦放すのです。実際、私も書き出すことにより、押しつぶされそうな不安から自分を取り戻すことができました。

ただし、真っ白な紙に不安を書き出すだけでは、発散はできても解決策まではなかなか見えてこない場合もあるでしょう。

そこで今回、図解テンプレートを使った「型」を紹介したいと思います。この型に、淡々と文字を書き込むことにより、頭の中でぐるぐる巡っていた不安が徐々に整理され、今、自分がすべきことが何かが客観的に見えるようになってきます。

不安分析マトリクス



ステップは3段階です。

  1. ノートにまず、洗いざらい不安を記入します(この段階では、モレ・ダブリは気にせずOK)
  2. 「不安分析マトリクス」に不安をマッピングします
  3. 自分が動くことで事態が解決しない(コントロールできない)不安は心配するのをやめ、自分が動くことで解決する(コントロール可能な)不安に注力。短期的なものから徐々に解決策を考えます


この作業は朝することをおすすめします。理由は2つ。

  1. 朝陽を浴びると前向きになれる(セロトニン効果)(参考:早起きして朝陽を浴びるだけ!前向きになれる「太陽電池エネルギーチャージ」
  2. 邪魔が入らない/時間が限られているので、作業に集中できる


私の経験から、夜作業するとどうしようもなく暗い気分になってしまい、悩んでも仕方のないことと、悩んで良いことを分ける判断基準も鈍ると感じています。ですので、できれば朝作業するのをおすすめします。もちろん、夜のほうがしっかり頭が働くという方は、無理に早起きする必要はありません)

これは、不安に思うことを明らかにし、書き出すという行為なので、ある程度痛みが伴います。しかし、書き終えた後はスッキリした気分を味わうことができます。見ないことにしてきたものから逃げずに立ち向かうことで問題点が明らかになるからです。このことにより、今までさまざまな方向に分散されたあなたのエネルギーが集中し、凝縮されるようになります。

このテンプレートにまずは文字を入れ込むことによって、少しでも冷静さを取り戻し、自分の頭で考え、判断し、自分が納得する道に進める方が1人でも増えることを、心より祈っています。



▼編集後記:
池田千恵

自粛ムードが広がり外食を控える動きもあるようですが、そんな中でも、私はできるときは外食するようにしています。

経済を回していくことが、日本復興への道につながると思っているからです。来店者が少ないために食材が余り、食品ロスになってしまう飲食店もあるとのこと。今後も今自分にできることを、短期・中期・長期的な立場から考えていきたいと思います。


▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。