以下の記事でご紹介したワイヤレスマウス(Logicool MX1600sGR ANYWHERE 2S)ですが、その後も毎日快適に使用できています。記事公開後に「アプリケーション固有の設定」について読者の方にアドバイスをいただいたので試してみたところ、実に快適な操作環境が実現しました。マウスの便利さをしみじみと実感しています。
» マウスを新調したらサイドボタンとティルトホイールが極めて便利だった
↓いただいたアドバイスは以下。
設定画面の右上ボタンからアプリケーション固有の設定ができるかと。エディタにはcrtCVとcrtZYを割り当てると快適ですよ。
— るう@おいしいワイン (@ruu_embo) 2017年7月14日
「アプリケーション固有の設定」をスルーしていた理由
先に告白しておくと、「アプリケーション固有の設定」というものの存在には気づいてはいましたが、「アプリケーションごとに設定するのはなー」という「なんかめんどくさそう」という先入観が邪魔をして無意識のうちに視界から追いやっていました。
手間を掛けて設定しても、たいした効果が得られなければ損をしてしまうからです。人は損に敏感です。そんなものです。
そんなわけで、Twitterでアドバイスをいただかなければ試してみることはなかったでしょう。試してみることがあったとしても、ずっと後のことだったかもしれません。
Evernoteで試してみた
まずは、ずっとスルーしていた「アプリケーション固有の設定」を初めて開いてみます。
「アプリケーション固有の設定」を施したアプリ以外は「すべてのアプリケーションの設定」が有効になる、ということですね(考えてみれば当然のことなのですが、やってみる前は設定内容が競合したら面倒なことになるのではないか、などと要らぬ不安に足を取られて「なんかめんどくさそう」と遠ざけていたわけです)。
①「アプリケーション固有の設定」のスイッチをオンにしたうえで、
②「アプリケーションの追加」をクリックします。
すると、現在起動中のアプリケーションがアイコンつきで一覧表示されます(これは分かりやすい)。
ざっと見たところ、ウェブブラウザ(FirefoxとChrome)に次いで使用頻度の高いアプリケーションが目に入ります。
Evernoteです。
触らない日はありませんし、ふり返ってみると以下のようなキーボード操作を繰り返し行っていました。
- Ctrl+F5(サマリービューに切り替え)
- Ctrl+F8(サイドリストビューに切り替え)
- HOME(リストの一番上のノートを選択)
- F10(左サイドバー表示/非表示)
それぞれの操作についての詳しい解説は今回は省きますが、いずれもEvernoteに格納しているノート群をすばやくレビューする上で必要なものです。
特にファンクションキー(F5、F8、F10)を伴うキーボード操作は片手では行いづらく、やや面倒に感じていました。
以下のようにメニューからも行えますが、マウスポインタを移動させて → クリックして → メニューを選ぶ、という3ステップが必要になるうえに、正しい位置にマウスポインタを動かし、正しいメニューを選ぶという、やや注意を要する作業であるために、長時間続けられるものではありません。
さて、設定対象のアプリケーションとしてEvernoteを選択すると、以下のように「Evernote専用の設定画面」に切り替わります(画面右上にEvernoteのアイコンが表示されています)。
あとは、先日の記事でご紹介したのと同じ要領で各ボタンに機能を割り当てていきます。具体的には上記にリストアップしたキーボード操作(キーストローク)を割り当てることになります。
↓結果、以下のようになりました。
これで、以下のような操作がマウスで行えるようになりました。実に快適にEvernoteのノート群を扱えるようになりました。
- ホイールを左に倒すと、サマリービューに切り替え
- ホイールを右に倒すと、サイドリストビューに切り替え
- 中央ボタンを押すと、リストの一番上のノートを選択
- 手前のサイドボタンを押すと、左サイドバー表示/非表示を切り替え
まるでEvernoteを操るリモコンを手に入れたかのようです。
Evernoteは「編集可能な自分専用の検索エンジン」なので、特に編集作業を必要とせず、目的のノートを求めて“サーフィン”をするときもけっこうあります。
そんなときはマウスだけで操作できたほうが快適です。
そのようにして目的のノートを見つけ出したら、あとはキーボード操作に切り替えて編集作業に没頭する、というメリハリがつけられます。
考えてみると、よく使うアプリケーションの種類というのは実に限られたものです。
その中で使用頻度の高いアプリケーションを2つか3つについて「アプリケーション固有の設定」を行えば、PCで行う作業のほとんどは快適に行えるようになるはずです。まさに、80対20の法則(パレートの法則)です。
最後に、アドバイスをくださった るうさん、ありがとうございます!
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