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自戒を込めて、9年間に学んだ自営の心得3箇条

気づけば今年で自営9年。自分でもできていないところもあるが、自戒を込めて3箇条にまとめる。もっとたくさんあるが、多すぎてもどうせ実行できないので、3つに絞る。

  1. 「明日よろメール」を励行する
  2. 「即日感謝メール」を励行する
  3. 個人への支払いは迅速に行う

1.「明日よろメール」を励行する

翌日に会う約束をしている人に前日のうちに「明日よろしくお願いします」というメール(明日よろメール)を1本送っておく。

忙しい人は自分でスケジュール管理をしていない(=秘書の指示で動いている)ことがあるため、当日になるまで誰と会うのかを知らない場合がある。そのようなとき、前日に「明日お会いします!」といったメールが届いていれば、相手も心の準備ができる。

さらに「明日はこんなことをお伝えしたい/お聞きしたい」といった予告を盛り込むことで、さほど忙しくない方であれば事前に考えてくれたり、回答の一部を返信してくれることもある。つまり、会う前から仕事を前に進めることができる。そして、当日の時間の密度を高めることにつながる。

忙しい人にとって、もらってうれしい最高のプレゼントは時間。前日にメールを送ることで相手に時間を贈ることができる。多くの場合、菓子折よりも安上がりで“高価的”だ。

以下の一冊には、著者が「自分にできる最高のサービスを出し惜しみせず提供する」という姿勢を貫く過程が描かれているのだが、その最高のサービスとは「時間」である。スキルも実績もブランドもない、という人でも、時間ならあるはずだ。

時間を積み上げることで、スキルや実績やブランドと対等に渡り合えることを、本書は証明している(発売後、2日間連続でアマゾン総合1位をキープ)。

本書からは、メール術とともに時間術も学びたい。

たった1通で人を動かすメールの仕掛け (プレイブックス 902)
浅野 ヨシオ
青春出版社 ( 2009-08-25 )
ISBN: 9784413019026
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

2.「即日感謝メール」を励行する

感謝すべきことはその日のうちに完遂する。感謝の深さはスピードでも示す。

これまでに何度か講演やセミナーのお仕事をご依頼くださっているA社長は、毎回必ずその日のうちに、しかもセミナーが終わって、懇親会が終わって、別れを告げてから10分以内に携帯からお礼メールが届く。そんなわけでお互いにお礼メールの“着弾”スピードをいつも競いあっている。

相手から厚意を受けたら一行でもいいのですぐにメールで反応する。一行だけ送るのとまったく送らないのとではその差はたった一行に過ぎないが、実際に生じる隔たりは一行どころでは済まない。やがて埋めがたい溝になり、二度と越えられない谷になる。谷に囲まれた自営は白旗を揚げるほかない。しかし、その原因の大部分は自分にある。

3.個人への支払いは迅速に行う

相手が個人の場合は支払いサイトによらず迅速に支払う(支払いサイトは対企業にしか適用しない)。

これまでに何度か講演やセミナーのお仕事をご依頼くださっているB社長は、毎回その日のうちに現金で代金を手渡してくださる。しかも、すべてピン札だから恐れ入る(あまりに高額だと逆に持ち歩くのが怖くなるのだが…)。

以前、エージェント会社Cを介して中堅のD社の仕事をしたのだが、その仕事の対価がD社からC社に支払われるまさにその当日にD社が倒産。にもかかわらず、C社は契約期日通りに代金を支払ってくださった。このご恩は一生忘れない。

その一方で、業務が完了しているのにこちらから連絡をするまで支払いの話題を持ちかけてこない輩もいる。契約を結んでいるわけではないので、相手に非はないのだが誠意もないので今後もない。

企業には看板がかかっているが、自営(個人)には生活がかかっている。どちらも命に直結しているのだが生きているうちにその重みを理解できる人はあまり多くない。

 
以上3箇条は「相手を大切に思っているかどうか」という一点に集約できる。

  1. 相手を大切に思っているからこそ、前日から時間を使い、
  2. 相手を大切に思っているからこそ、いの一番に感謝をし、
  3. 相手を大切に思っているからこそ、速やかに支払いを行う。

 
自営はスピードと誠意が命。大企業のマネは即、命取り。すなわち、先送りと事務的対応。

思っているだけでは相手に1ミリも伝わらない。行動を起こして相手に伝えて初めて岩が動く。

やってもらえる(与えてもらえる)と思って待っていても、やってくるのは貧しさだけだ。

 
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若干鼻息荒いところはありつつも、自営にとって徹底すべきこと、心がけるべきこと、受け入れるべきことが著者自身の実体験をもとにバランスよく過不足なく語られており、激しく自戒を促される。すでに自営な人はもちろん、これから自営を目指す人も必読の一冊。

 
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▼編集後記:
大橋悦夫
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