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iPodを、リラックスのためでなく「養成ギブス」のために使ってみる

朝の時間で、自分の「フロー状態」を意識してみよう

池田千恵
朝は、前日までの未整理の記憶が睡眠によって整理され、脳がクリアになっている状態です。その上静かでまとまった時間なので、資格試験やTOEICの点数アップのための勉強に最適。私も会社員時代、早起きしてできた朝の時間を趣味の食関連の資格勉強に費やしていました。

資格勉強も仕事もそうですが、ノっているときとそうでないときでは作業効率に劇的な差がありますよね。集中したい!というときは、耳栓をしたり、iPodで気分を盛り上げる音楽を聴いたりする方も多いです。なんとかして、「フロー体験」に浸りたい!という気持ち、よくわかります。

(「フロー体験」とは、周囲の雑音や会話が聞こえなくなるくらい集中することができる状態のことです。心理学者のチクセントミハイが提唱しました)

でも、集中しよう!と思っても、なかなか集中できないのがつらいところ。いくら朝は邪魔が入らず、集中しやすい環境だとはいえ、意識してフロー状態に持って行くことはなかなか難しいことです。

フロー体験はいわば「脳の集中モード」がオンになった状態。この状態を維持することができたら、どんなにいいだろう….。


 
そんな時私は、仕事や勉強のスタート時にiPodでわざと「日本語で語りかける方式」のオーディオブックを聴くことにしています。たとえば、私のお気に入り、ジェームズ・アレンの「原因と結果の法則」や、「通勤立ち読みブックラリー」といった、ポッドキャストのインタビューなどです。

「え? なんでわざと、作業を邪魔するようなことをするんだ? 集中できる音楽を聴いたほうがいいんじゃ?」

とお思いかもしれませんね。

 
確かに、最初は自分の思考を邪魔するように思えるこのやり方。でも、しばらく我慢しているうちに、iPodの話が全然耳に入らないくらいまで集中している瞬間がきます。これが「フロー状態」の初期。この状態を把握できたらしめたもの。すかさず、静かな音楽に切り替えるのです。

自分がフロー状態になっている瞬間を自覚し、フローの初速をキープできるようにクラシックなどの「集中状態専用」の曲に切り替える。このことで集中力が途切れず、より長くフロー状態を維持することができると実感しています。

 
より長くフロー状態を維持する

 
私はこの訓練をしているうちに、ざわざわした喫茶店やファミレスで仕事をしていてもだんだん集中できるようになってきました。ふだんからオーディオブックで「ざわざわ」した環境に慣れ、それを当たり前と思えるようにすることで、うるさい場所でも違和感なく仕事に集中できる状態を意図的に作り出せたからだと思います。

一見無謀で非効率のように見える「養成ギブス」のようなiPod活用法。訓練だと思ってやってみると、なかなかいいです! この訓練をすることによって、朝のまとまった時間で、いつでもどこでも仕事や勉強ができる自分になれますよ。

 

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▼編集後記:
池田千恵
夫の後輩、Oくん(富士宮出身)が、数日前、我が家に泊まりにきていました。お土産に持ってきてくれたのが富士宮やきそば。B級グルメの祭典、B-1グランプリで初代チャンピオンを勝ち取ったご当地グルメです。特徴は、弾力のある麺と、肉かすと呼ばれる、ラードを揚げたもの、そして削り粉(削りぶしと青のりの粉末)。この三者のハーモニーが絶妙で、3日間食べ続けられるほどおいしかったです!

  
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。