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書評
取りかかれない仕事対策1〜何となく気が進まない場合
仕事に限らず、何ごとも計画を立てたり準備を進めたりという「前段階」は楽しいものです。なぜなら──少なくとも目の前の「仕事」に前向きな関心を持っている限りは──計画や準備というのは「やっている気分」が味わえるからです。それでいて、“汗”はかきませんからますますうっとりできます。ある種の陶酔感を覚えるわけです。 言うまでもなく、この陶酔感を打ち破らない限り成果を手にすることはできません。つまり、取りかからなければ始まらないわけです。 ということで、取りかかるためのコツをこれまでのシゴタノ!のエントリーから厳選し、4回に分けてお送りします。第1回の今回は「何となく気が進まない場合」にフォーカスします。 -
記録の取り方と活かし方
本を1冊書くのにかかる時間を「見える化」する
ドラッカーは『プロフェッショナルの条件』で以下のように述べています。 われわれは、どのように時間を過ごしたかを、記憶に頼って知ることはできない。 ときどき、自分が時間をどう使っていると思うかを記憶自慢の人にメモしてもらい、そのメモを何週間か何か月かしまっておいてもらう。その間、実際に時間の記録をとらせる。彼らが思っていた時間の使い方と実際の記録は似ていたためしがない。 ある会社の会長は、時間を大きく3つに分けていると自分では思っていた。3分の1は幹部との時間、あとの3分の1は大切な客との時間、残り3分の1は地域活動のための時間だった。6週間にわたって記録をつけてもらったところ、これら3つの活動はいずれに対しても、ほとんど時間を使っていないことがわかった。それらは、割くべきであると考えられていた時間にすぎなかった。例によって都合のよい記憶なるものが、実際にそれらの仕事に時間を使っているように思い込ませていたのだった。 昨年10月末から昨日にかけて、1冊の本の執筆に取り組みました(4月末に刊行予定;詳細は別途お知らせします)。 ★http://cyblog.jp/amazon.php?asin=4798111023 思い込みと現実との間には深い溝が横たわっています。「まぁ、1時間もあれば終わるだろう」と踏んで始めた仕事が半日経っても終わらなかったり、「始めたら数時間はほかのことができないから今はやめておこう」などと言って先送りを繰り返していた仕事が、やってみたら1時間足らずで終わってしまったりとか。 そんなこともあり、1冊の本を書くのにいったいどれくらいの時間がかかるものなのかを数字として把握しておくために、例によってタスク管理ツールで記録している、今回の執筆に要した時間を取り出してみました。 -
書評
残った仕事を年末までに整理する方法
「われわれは、どのように時間を過ごしたかを、記憶に頼って知ることはできない」 (ドラッカー) いよいよ今年もあと20日を切り、先送りを繰り返してきた仕事たちもアトがなくなってきました。溜まっている「イヤイヤタスク」を何とかやっつけたいと思って、ふと『プロフェッショナルの条件』をひもといてみました。 継続して時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。最低でも年2回ほど、3,4週間記録をとるべきである。記録を見て、日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない。半年も経てば、仕事に流されて、いかに些事に時間を浪費させられていたかを知る。 個人的には、自作のタスク管理ツール(そのうち公開できれば、と思っているのですが…)でプロジェクト別タスク別に使った時間を記録していて、そのデータをAccessで吸い上げてプロジェクト別の投入時間と売上との相関から見積もりの妥当性をチェックするのに使っています。