仕事柄、iPhoneは欠かせないツールなので、新しいiPhoneが出るたびに買い換えて、毎月安くはない通信量を何年も払い続けてきました(iPhone 5s、5cは買いませんでしたが)。
ただ、今年、SIMフリーのiPhone 6 Plusを使い始めるにあたって、格安SIMにできないかと調べたところ、IIJmio(みおふぉん)なら、今の携帯番号を維持したまま、MNPできると知りました。
格安SIMは、すでに「so-net モバイル LTE ハイスピードMプラン」に入っていて、Nexus 7で使っているので、なじみはあるのですが、音声通話も必要となると、IIJmioがダントツで使い勝手が良さそうでした。
しかも、ビックカメラのBIC SIMカウンターで申し込みをすれば、その場でSIMを持って帰れるため、携帯電話が使えない期間が、実質数時間で済むらしいというではありませんか。
さらに、10月1日から、一番安いプランの通信量が、それまでの1GBから2GBにアップするというので、10月1日に申し込みに行くことにしました。
BIC SIMの詳細については、公式サイトを参照してください。
事前準備
まずは、マイソフトバンクで自分の毎月の通信量を確認したところ、1年に1回くらいは、3GB近く使っていますが、だいたい1.5GB前後であることが分かりましたので、音声通話付きの「ミニマムスタートプラン(月額税抜き1600円)」でいけることを確認しました。
また、通話はほとんど自分からすることはなく、半年に1回あるかどうか。仕事用にも使っていますが、こちらも半年に1回かかってくるかどうか。通話料が安くなくても、損をすることはなさそうです。
また、みおふぉんなら「楽天でんわ」アプリが使えるという情報もネットで見ましたので、電話をかける必要があるときは、楽天でんわを使えば問題なさそうです。
問題は、ソフトバンクの2年縛りの途中であるということで、違約金がかかってしまうことに加えて、MNP転出手数料と新規契約手数料などがかかること。
ただ、こちらも計算してみると、半年もすれば、毎月かかる費用の安さのメリットの方が、初期費用のデメリットを上回る様子。
こうして、MNPすることに決めて、ソフトバンクに電話をし、MNP予約番号を取得しました。
手続き
10月1日のお昼ごろ、新宿西口のビックカメラに行きました。が、待ち人数が10人以上。これでは、その後の予定に間に合わないので、同じく新宿のビックロに移動。混んでいたら、翌日にしようと思いましたが、幸い、すぐに手続きできる状況でした。
しかしながら、iPhone 6/6 Plusで使えるnanoSIMタイプが大人気で、ちょうど私のところで在庫切れというギリギリセーフ。想像以上の人気ぶりです。
まずは、申し込み用紙に、名前やMNP予約番号などを記入します。
その後、「IIJ BIC SIM音声通話パック」を購入済みかどうかを聞かれましたが、まだ購入していなかったので、その場で購入することに。この「IIJ BIC SIM音声通話パック」という意味が分からなかったのですが、要するに、初期費用をこのパックを購入することで支払うようなものです。
「IIJ BIC SIM音声通話パック」には、「エントリーコード」というものが書かれていて、IIJmioへの申し込みに、このエントリーコードが必要なのです。購入済みであれば、これを持ってBIC SIMカウンターに行けば良いのでしょう(写真付きの身分証明書と本人名義のクレジットカードも必要です)。
その後は、渡されたiPadの画面の指示に従って、個人情報などを入力しながら手続きが進められます。身分証明書である免許証をiPadで撮影してアップロードしたところで、手続きが終了。
本人確認ができる、約1時間後に、再度カウンターに行く必要があります。
nanoSIMの受け取りから開通まで
手続きから1時間半後に、再度BIC SIMカウンターに行きました。用意されているnanoSIMを渡されて、「IIJ BIC SIM音声通話パック」の会計を済ませます。
このままの状態では、MNPしてしまっているので、iPhoneが使えません。
そこで、近くの落ち着けるお店に入り、iPhone 6 PlusのSIMを入れ替えてから、持っていたNexus 7でテザリングしながら、説明書に従って、APN構成プロファイルをダウンロードしてインストールしました。これで、即座にiPhoneが使える状態に! 当たり前ですが、アンテナ表示が「docomo」に変わりましたよ(笑)。
BIC SIMの特典として、公衆無線LANサービスのWi2 300が使えるのですが、この登録ができたのは、ちょうど3日後でした。1週間ほどかかることがあると書いてあったのですが、早めに登録できて良かったです。
使い勝手など
高速通信するためには、バンドルクーポンを使う状態(オン)にする必要がありますが、このオン/オプは、「みおぽん」という専用アプリで簡単に実行できます。
ただ、バンドルクーポンを使わない状態(最大200kbps)でも、Twitterやメール、Feedlyで記事を読む、Safariで写真が少し入っている程度の記事を読むなどの作業には、ほとんど不便を感じません。大きな写真を見たり、動画を見たりするには、バンドルクーポンをオンにする必要がありますが、「お気に入りに入れておいて家で見ればいいや」という感じです。
ただし、いいことばかりではありません。
SMSの送信には1通ごとに送料がかかりますし、クーポンを適用せずに通信速度が最大200kbpsの状態で、直近3日あたりの通信量が366MBを超えた場合は通信速度制限があります(キャリアより厳しい制限)。もちろん、通話が多い人には向きません。LINEの年齢認証ができない、ID検索機能が使えないなどの不便もあります。
これを読んで、乗り換えたいと思う人もいらっしゃると思いますが、メリットとデメリットをよく検討し、Webサイトに書かれている注意事項や制限事項を、すみずみまでよく読んで決めることをおすすめします。
Follow @kumiab
iPhone 6 Plusを使うことになった経緯は、自分のブログ「「カメリオ」の白ヤギコーポレーションさんのオフィスを訪問しました – SPEAQ」に書いています。
▼海老名久美:
フィーリング重視のガジェッターでライターで翻訳者。「SPEAQ」の中の人。
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