今から10年ほど前の話。20代半ばにして陽子さんはキャリアに行き詰まりを感じていました。
新卒で入った中小企業では、社員の平均年齢も低く、早いうちから仕事を任せてもらえるなど、やりがいを強く感じていたものの、仕事量が多く、土曜出勤は当たり前。それでいてさほど給料が良いわけでもありません。何か特別なスキルでもあれば、と思うものの、資格を取るにしても勉強の時間は割けそうにありません。
自分で選んだ会社とはいえ、このままでは何のスキルも身につかないまま年ばかりを重ねていくことになってしまう──そんな不安に襲われる中で、陽子さんが無心につかんだ一本のロープが英語でした。
英語ができれば、会社で働くだけでなく、その気になれば、翻訳や塾の講師など自分のライフスタイルにあわせた職業の選択が可能になると考えたのです。
とはいえ、学生時代から特に英語が得意だったわけではなく、時間も限られた中、いかにして英語力を磨くかという課題にぶつかります。
時間を見つけて英会話スクールに通うことも考えましたが、仕事が終わる時間がまちまちで、休日もぐったりしていることが多く、いまいちエンジンがかかりません。それに加えて、陽子さんには英会話スクールに行きたくない理由が1つありました。
「ハァ!?」に一念発起
それは、初めての海外旅行でのこと。パリに向かう飛行機の中で水をもらおうと乗務員に「ウォーター、プリーズ」と伝えると、相手は「ハァ!?」という怪訝な表情。もちろん、たまたま感じの悪い人に当たっただけなのでしょうが、それなりに発音したつもりが、まったく通じなかったという現実を前に、陽子さんは強いショックを受けたのです。
以来、発音にコンプレックスを覚え、ネイティブスピーカーに話しかけることに抵抗を覚えるようになります。でも、実はこの一件が彼女の英語力を飛躍的に高めるきっかけとなります。
負けん気の強い陽子さんは、「絶対に通じる発音を身につけてやる!」という強い決意のもと、発音にこだわった独自の勉強法を編み出し、自らの実践を通して鍛えていきました。
その甲斐あってか、勉強を始めて3ヶ月後、初めて受けたTOEICのスコアは730点。そこからさらに3ヶ月勉強し、875点をマーク。このタイミングで外資系IT企業の中途採用に合格します。その後も勉強を継続し、最終的には985点に到達。
それでも飽きたらず、イギリスに留学し、大学院で2つの修士号を取得。世界の大学トップ10(Times誌による)にランクインするインペリアル・カレッジ・ロンドンを首席クラスで卒業するまでに。
発音矯正のカギとなる「あるツール」
これら目覚ましい成果の原点は、ネイティブの「ハァ?」に奮起して、主に往復2時間弱の通勤時間と帰宅後の2時間で続けた発音重視の独特な勉強法にあるといいます。
上智大学外国語学部英語学科を卒業した身(TOEICスコアは880点)として、英語には一家言もっているつもりだった僕にとっても、陽子さんの勉強法は非常に斬新に映りました。
そこで、知り合いを中心にごくごく小人数でその勉強法をお披露目いただくことにしました。
以下はその時に受講した面々の感想。
とてもわかりやすかったです。特に発音(口の動き、舌の形)がどう作ればいいのか、ここまで理解できたのは初めてです。
経験に基づいた内容で参考になりました。受講者が何を考えているかを察知し、その都度、的確なアドバイスいただけて良かったです。
この講座は、陽子さん自身も当初から発音矯正のために使っている「あるツール」を使いながらの実習だったのですが、確かにこのツールを使うことで、今まで見よう見まねで取り組むしかなかった発音学習を、実感をもって行えるようになります。
▼「あるツール」を使ってのレクチャー風景
発音できない音は永遠に聞き取れない
陽子さんによると、発音を矯正することができると、急にリスニングがよくなるそうです。正しい音を発することができるようになることで、その音を聴き取れるようになるというわけです。
言い換えれば、口を動かすことなく、ひたすら耳で聴いているだけではリスニング力は鍛えられない、ということでもあります。それは、素振りをせずにいきなりバッターボックスに立つようなもので、正しいフォームでバッドを振れない限り、ホームランどころかミートすらしないのです。
以下は陽子さんの言葉。
正しい発音ができるようになると、リスニング力が飛躍的にUPします。TOEICで半分の点数配分を占めるリスニングの向上は重要です。「人間は発音できるようになった言葉から記憶していく」という話もありますが、私自身も聞き取り能力が向上すると、語彙の習得力やリーディング力にもよい影響があることを体感しました。
また、きれいな発音をしていると、実際にネイティブと話すときに、何度も聞き返されるようなこともなく、自信をもってコミュニケーションを取ることができます。
選ばれる立場から選ぶ立場へ
陽子さんは、わずか半年の勉強を経て外資系企業に正社員として転職を果たすことができたわけですが、このときは他の会社からも採用通知を得ており、就職先を選べる立場になっていました。
以前の、これといってスキルのなかった彼女は与えられる仕事をただ待つばかりでしたが、英語に、とりわけ発音にレバレッジをかけることによって、立場を逆転させたわけです。
もちろん、英語力以外にも運やタイミングなどの外部要因の影響はあったでしょう。それでも、自身の努力で獲得した英語力とこれに伴うセルフイメージの向上(自分の英語が通じる!という自信)は、エンプロイアビリティを高める上で役に立っていたはずです。
ということで、これをお読みの皆さまにも英語力とセルフイメージを向上していただくために、以下のセミナーを企画しました。
TOEIC 900点越えを目指す人のための~発音矯正から始める英語学習講座
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ポイント:
- 先述の「あるツール」に加え、セミナー後の自学自習のための推奨テキスト(市販)を受講者全員に提供します。
- ベーシック編に続き、さらに学習を進めたい方向けにアドバンスド編もご用意しています。同時に申し込むことも、別々に申し込むことも可能です。
- アドバンスド編はベーシック編を受講した方のみ受講できます。
- それぞれ1週間後の3/11(水)、3/25(水)に行われるフォローアップ講座の参加資格つきです。
- それぞれフォローアップ講座のみの受講はできません。
- TOEICを1度以上受験したことがある方のみを対象とさせていただきます。
■日時:
- ベーシック編 :2009年03月04日(水) 19:00~21:00
- └フォローアップ:2009年03月11日(水) 19:00~21:00
- アドバンスド編:2009年03月18日(水) 19:00~21:00
- └フォローアップ:2009年03月25日(水) 19:00~21:00
■会場:渋谷ティーズサロン
■講師:高島陽子先生
26歳から独学で本格的に英語の勉強を始める。
わずか半年でTOEIC高得点(875点)をマークし、
外資系IT企業の中途採用に合格。TOEICはその後985点。
ロンドン大学の大学院で2つの修士号を取得。
世界の大学TOP10(Times誌)にランクインする
インペリアル・カレッジ・ロンドンを首席クラスで卒業。
■メッセージ:
帰国子女ではないことから英語にコンプレックスを持っていた私は、「英語さえできたら、もっとやりがいのある仕事につけるのに」、「新しい仕事にチャレンジできるのに」と思いながら26歳まで過ごしていました。一念発起して英語を習得したところ、以前とくらべて転職活動が大変スムーズに行き、自分の可能性が格段に広がったことが実感できました。
現代の読み・書き・そろばんといわれる中の読みである「英語」。やっぱり英語はできた方がいいのです。帰国子女ではなかった私の勉強法をお伝えすることで、同じように思ってる方のお役に立てればと思います。
■定員:25名
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