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仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ) 仕事脳を強化する記憶HACKS(ハック) ~ITツールを駆使して”第2の脳”を使いこなせ! (デジタル仕事術シリーズ)

技術評論社 2009-08-07
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この本を書くに当たって、最初から決めていたことがありました。それは、

脳をITツールでフォローする

というテーマで一貫させること。決して、脳自体を「鍛え」たり、記憶力自体を「アップさせる」というアプローチをとらないこと。

そう考えたのには、2つの理由がありました。

1つには、ツールで記憶力をフォローするのであれば、結果も予想しやすいし、自分の使っているツールで、すぐに試すことができるから。

もう1つは、世にはこれほどITツールが出回っていて、その多くは「記憶力をフォローする」目的で設計されているのに、そのことを網羅しようとした本が意外に少ないからです。

この2つが本書執筆の動機です。

 

記憶力の弱点をフォローする

多くの人が実感しているとおり、記憶力というのは完全無欠の賜り物ではありません。人の記憶力には驚嘆すべき点が多々ありますが、それでも完璧というにはほど遠いものです。

その不完全な能力のおかげで物忘れを意識したり、過度に忙しくて意識内容が鮮明でない感じがしたりすると、人はとても不安な気持ちになります。私たちは、記憶に日々頼り切って生きているのに、それが少しでも頼りなく感じられるということは、自分がとても心許ない存在だということになるからです。

大学院で記憶を研究していた知人が、渋谷駅を歩く人たちを指して、「佐々木さん。すごいと思いませんか? ここにいるすべての人たちの行動を支えているのは、展望記憶(外で済ませるべき用事を忘れずに済ませるタイプの記憶)なんですよ」と言ったことがあります。

考えてみれば当たり前のことですが、なるほどその指摘は印象に残りました。今自分がどうしていて、これから何をするつもりなのか。それらを「ここにいるすべての人」が知っていたに違いありません。言葉で答えることもできるわけです。これは人間のすごいところです。

それでも、人間の記憶力にも脆弱な点があります。だから、外で済ませるべき用事を忘れたり、会社の大事な資料をなくしてしまったりするのです。

そんな事態をなんどか経験すると、「もっと鮮明な意識状態を保ちたい」と、自然に思うわけです。そこで「記憶力トレーニング」というわけでしょう。

しかし私は、今の時代には急速に発展してきたツールがあるのですから、そちらで記憶力を補うのが確実だと思います。たとえば、展望的記憶を補うツールであれば、WindowsユーザーにもMACユーザーにもiPhoneユーザーにも、多種多様なものが用意されているのです。私は本の中で、できるだけどんなユーザーでも利用できるツールを紹介したつもりです。

 

多様な記憶力を網羅的に扱う

もうひとつ、記憶力の欠点には、ある種の法則性があります。忘れやすいタイプの記憶、忘れやすいタイミングには、一定のパターンがあるのです。

たとえば、すでになんどか言及している「展望記憶」はエラーの生じやすいタイプの記憶です。そのほかにも、なかなか機械操作や技術が身につかない(手続き記憶)という人や、キャッチーなコピーやアイデアをぱっと思いつく人(概念記憶の操作)がうらやましいという人もいます。

したがって、本書では、どんなタイプの記憶力をフォローするには、どんなツールが選択可能か、徹底的に分析してから、リストアップしていきました。

一見すると総花的に見える点も否定できませんが、著者としてはむしろ厳選したつもりなのです。現に、スケジュール補助としてのツールは他にもいくつかありますが、泣く泣く削ったものもあります。

逆に、アイデア支援ツールなどは、まだまだ「出そろっている」とは言えない状況ですから、思うようには紹介できていません。これは伝統的に、タスクやスケジュール管理ほど、簡単にはいかないのです。今後個性的なサービスがどんどん登場することを期待しましょう。

そしてここでお断りしておきますと、私のような発想はよく「ツールに頼っている」と指摘されます。それはその通りですから、否定はしませんが、ただ私の言い分として、「人間の記憶力はすでに驚異的だ」と言いたい。これを「鍛える」とか「開花させる」という話になると、素直に乗ることができないのです。

それより、「すでにすごい能力である人の記憶力」をそのままに、これを補完するために質の高いツールを使う、というほうが、私の感覚ではぴったりきました。ツールを使っても「記憶力チャンピオン」にはなれません。しかし、ビジネスパーソンに求められているのは、記憶力チャンピオンになることではないだろう、と思うのです。

 

 

▼編集後記:
佐々木正悟

本書について、疑問、質問、感想などを、Twitterにて募集しています。
nokibaにつぶやいてくださってもけっこうですし、 #kiokuhackをつけてつぶやいていただいてもけっこうですので、ぜひお寄せいただければと思います。

 
▼次回のセミナー:

発音できない音は永遠に聞き取れない

「あるツール」を使ってのレクチャー風景
26歳から独学で英語の勉強をし始め、わずか半年で苦手意識を克服、TOEICで875点をマークした高島陽子先生の勉強法とは?

ポイントは徹底した発音矯正にあります。

全4回・合計8時間にわたって、そのエッセンスと具体的な学習方法を実際に体験していただきながら文字通り「身」につけていただきます。

前回参加者から好評だったのが、一人一人の発音をチェックし、その場で矯正していくという、少人数制ならではのきめ細かな指導。

今回も25名限定で、一人一人の発音をブラッシュアップしていただきます。

 

TOEIC 900点越えを目指す人のための~発音矯正から始める英語学習講座

ポイント

  1. 発音矯正用の「あるツール」に加え、セミナー後の自学自習のための推奨テキスト(市販)を受講者全員に提供します。
  2. ベーシック編に続き、さらに学習を進めたい方向けにアドバンスド編もご用意しています。同時に申し込むことも、別々に申し込むことも可能です。
  3. アドバンスド編(9/24(木)開催)はベーシック編(9/10(木)開催)を受講した方のみ受講できます。
  4. それぞれ1週間後の9/17(木)、10/1(木)に行われるフォローアップ講座の参加資格つきです。
  5. それぞれフォローアップ講座のみの受講はできません。

詳細・お申し込み

■日時:

  1. ベーシック編  :2009年09月10日(木) 19:00~21:00
  2. └フォローアップ:2009年09月17日(木) 19:00~21:00
  3. アドバンスド編 :2009年09月24日(木) 19:00~21:00
  4. └フォローアップ:2009年10月01日(木) 19:00~21:00

■会場:渋谷/ティーズ渋谷文化村通り(仮)

■講師:高島陽子先生

 26歳から独学で本格的に英語の勉強を始める。
 わずか半年でTOEIC高得点(875点)をマークし、
 HPの中途採用に合格。TOEICはその後985点。

 ロンドン大学の大学院で2つの修士号を取得。
 世界の大学TOP10(Times誌)にランクインする
 インペリアル・カレッジ・ロンドンを首席クラスで卒業。

 
■定員:25名

英語力の向上とセルフイメージの向上を同時に実現したい方は、是非ご参加ください。

 
お申し込み

※お申し込み締め切りは、9月8日(火) 23:59までです。
※本講座はTOEICを1度以上受験したことがある方のみを対象とさせていただきます。

 
 
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