表ブログと裏ブログ

カテゴリー: Journal書評

この1ヶ月ほどは怒濤のセミナーラッシュでした。

  1. 01/16(金) 忙しい経営者のためのスピードハックス@大阪
  2. 01/17(土) ライフハック祭り2009@大阪
  3. 01/25(日) シークレットブログセミナー@東京
  4. 01/26(月) 自分の「強み」発掘セミナー@東京
  5. 01/31(土) 最強のブログ戦略@東京
  6. 02/01(日) 「聞くが価値」vol.06@大阪

多くても週に3回しか外出しない身には刺激の強すぎる日々でしたが、その分、時間を圧縮してたくさんの方々とお会いすることができて、有意義でした。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございます!

 
書くべきことはたくさんあるのですが、とりあえず一番直近のセミナー「聞くが価値」で、シークレットゲストとしてお話させていただいた中からトピックを一つご紹介。

見た目とデザインを下支えする力

そもそもこのセミナーのメインテーマは「見た目」と「デザイン」でした。

「見た目」担当は、一度見たら決して忘れられない、ティンガロン・ハットとウェスタン・フォーマルに身を包み、カバンから名刺入れまですべてゼロハリバートンで揃え、ジャケットはドルチェ&ガバーナのゴールドでキメている、日本で唯一のカウボーイ・税理士、ウェスタン安藤さん。

 
「デザイン」担当は、三菱電機、大成建設、船井総研などの大手企業から総予算100万円以下の中小企業まで、数多くのパフォーマンスの高いクリエイティブ実績を持つアートディレクター、ウジトモコさん

 
そんな2人の後に、「シークレットゲスト」ということでお話しさせていただきました。

最近、立て続けにテレビ取材をいただく機会に恵まれ、いずれもブログが接点になったことから、ブログによるブランディングの重要性の高まりを肌で実感していたこともあり、見た目もデザインもあまり得意ではない立ち位置から、「外見力(見た目+デザイン)を下支えする言葉力の磨き方」ということでブログの活用術を中心に25分ほどプレゼン。

人は見かけで判断されるとはよく言われることですが、もちろん見かけだけがすべてではありません。見かけの審査はパスしても、続く中身の審査で落ちることはあります。

中身がないままに見かけばかりに力を入れても、結果はついてこないのです。

ウェスタン安藤さんはこのあたりのことをよく心得ていて、単に目立つからとか、人と違うから、という理由でティンガロン・ハットをかぶったり、ゼロハリバートンを選んでいるわけではないようです。

そこには、詳細は割愛しますが、聞けば納得するストーリーがあり、それが彼の本業と密接にリンクしていることに気づかされます。つまり、中身あっての外見なのです。

そうなると、まずすべきことは中身を充実させること。

中身を鍛える「裏ブログ」

ウジトモコさんの著書『視覚マーケティングのススメ』は、もともとは担当編集者が彼女のブログを読んだことがきっかけになって生まれたもの。つまり、ブログは彼女にとってはスポークスマンであり、営業ツールであり、広報媒体なのです。

このように表舞台で主人の見た目を演出し、その活躍を支えるブログを「表ブログ」と呼ぶなら、中身を充実させる研究開発部門のような位置づけがあってもいいでしょう。いわば「裏ブログ」です。

もともとシゴタノ!というブログは「裏ブログ」として出発しています。自分の仕事のやり方を記録に残すことで、放っておいたら流れ去ってしまう学びを血肉化する足がかりとするわけです。パーソナルナレッジの外部記憶装置といったところです。

それが、少しずつ読んでくださる人が増え、だんだんと「表ブログ」的様相を呈してきました。そこで「4行日記」や「未来日記」といった、中身を充実させるための“研究開発用途”のブログは、非公開のプライベートブログとして切り離していきました。

僕自身はもともとブログを始めるずっと前から非公開のパソコン日記(=テキストファイルに書き綴る)をつけており、今にして思えば、これが「裏ブログ」として機能していたのかもしれません。

実は、表ブログと裏ブログという概念は、セミナーなどで自分がやってきたことを伝える段になって、初めて浮かび上がってきたものです。そういう意味では、人に何かを伝えようとする行為は、自らの考えを深化させる上で欠かせないものといえます。

非公開のブログであっても、その読者となるのは時を隔てた未来に生きる自分自身です。細胞が完全に入れ替わり、記憶が摩耗した未来の自分は、もはや他人も同然。つまり、未来の自分という他人のために書く限りにおいては、公開のブログと何ら変わらないのです。

人は言葉にできないことは考えられないといいますが、まさに裏ブログを通じて鍛えられるのは考える力であり、その基礎となる言葉力でしょう。表ブログには書けないような、あるいは書く必要のない個人的な発見や学びを、時空を超えた自分たちの間でシェアすること。それによって深く耕され、「見た目」という果実となって未来の自分にもたらされるのだと思うのです。

 
▼合わせて読みたい:
「4行日記」の始め方と続け方。

インデックス・コミュニケーションズ
発売日:2007-09-21
おすすめ度:
潜在意識系列で比較的良書。其の2。

 
手前味噌ですが、裏ブログのベースとなる習慣を多数紹介。

青春出版社
発売日:2008-11-22
おすすめ度:
神楽ポイント
ハックスの究極の姿ここにあり
読んだ後に行動する本

 
“日記家”のための座右の書 

サンマーク出版
発売日:2004-08-30
おすすめ度:
物足りない
軌跡を追う
大泉逸郎かよ!
つづけられる、かつ自分に役立つ記録を日記とする。まさに日記再発見。
日記論+人生論(哲学)

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