前回はブログのネタに困った時でもブレずに自分らしい記事を書く方法をご紹介しました。
» BT036:ブログのネタに困った時でもブレずに自分らしい記事を書く方法
本棚にネタを求める、という方法でしたが、今回はすでに書いた自分のブログの中を探索してみる、というアプローチです。
何のことはない、自分が過去に書いた記事を読み返してそこからネタを拾うということです。
僕自身もよくやるのですが、たわむれにふと思いついたキーワードで自分のブログを検索します。
検索をするからには、それなりに本数がなければ検索のしがいがないのですが(おおむね30本以上あれば“発掘感”が得られるでしょう)、「あれ、こんなこと書いたっけ?」という、自分で書いたものながらも、そこに新鮮な驚きと発見が得られるのが醍醐味です。
ここで、過去に書いた自分の文章に感心するだけで終わっては意味がありません。
目に留まった記事があれば、次のような問いかけをしてみましょう。
- 同じテーマについて今の自分が書いたらどうなるだろうか?(セルフカバー)
- その後に書いた記事と組み合わせてみたらどうなるだろうか?(マッシュアップ)
- その記事を書いた後に起きたことを書いたらどうなるだろうか?(後日談)
一度書いた記事を足がかりに、そこから発展させていくわけです。
セルフカバーは、自分の変化に気づくことができます。何がその変化をもたらしたのかを考えながら書くことで、その変化自体も考える材料になるでしょう。
マッシュアップは、発想を広げる上で役に立ちます。文章を書いている最中というのはどうしても視野が狭くなります。目の前のテーマに意識を集中させるために、それ以外のことが目に入りにくくなるのです。
書き終えた記事を眺めることで、意外な共通点が見えてくることがあります。そういった発見を捕らえて、まとめるわけです。
後日談は、最も書きやすいでしょう。一番わかりやすいのは「○○を買った」「○○を使い始めた」など、新しいツールやアプリの導入について書いた記事の「続き」を書くことです。使い続けていく中で気づいたことや感情を動かされたことを書き足していけばいいのです。
僕自身は一日の終わりに以下のような質問に簡単に答えておくことで、後日談の素をEvernoteに蓄積しています。
- 今日使い始めたアプリは?
- 今日やり始めた工夫は?
- 今日使い始めたツールは?
- 今日読んだ書籍と気になったフレーズは?
- 今日会った人と話したことは?
さすがに毎日欠かさず新しいアプリを使い始める、ということはないので、以下のように虫食いになります(ある日の記録より)。
- 今日使い始めたアプリは?
└ なし- 今日やり始めた工夫は?
└ ブログに掲載する写真はPicasaに統一。flickrは人に見せる用?
└ このあたりの使い分けをきちんと決めておきたい- 今日使い始めたツールは?
└ なし- 今日読んだ書籍と気になったフレーズは?
└ なし- 今日会った人と話したことは?
└ 「ねじれ」について。人々が知りたがること(=お金を払ってくれること)と、彼らに本当に伝えなければならないこと(=役に立つこと)は違う。
それでも、最低でも1つは埋めないと「自分は今日一日いったい何をやっていたのか?」ということになるので、一日の終わりにこのような“関門”を設けて、何とか自分を律しているわけです。
一度書いたことは自分の中でずっと生き続けます。一度書かれたら終わりではなく、常に次の出番を待っています。書いた記事を読み返すことで、そのマッチメイクができるはずです。
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