前回のブログトーク(BT023)では、それ以前と明らかに違う要素を1つ、意図的に盛り込みました。
» BT023:「こんなことを書いて誰かの役に立つのだろうか…」という不安を解消する方法
BT001からお読みいただいている方はもしかしたらお気づきかもしれません。
この要素は、見かけ上は「読者向けのサービス」なのですが、実は書き手自身にとってメリットのあるものなのです。
僕自身がこのメリットに気づいて実際に自分のブログに採り入れ始めたのが2006年11月30日のことでした。記念すべきそのエントリーは以下。
お気づきになられたでしょうか?
・・・かなり引っ張ってしまいましたが、その答えは以下です。
» BT023:「こんなことを書いて誰かの役に立つのだろうか…」という不安を解消する方法
すなわち、エントリーの末尾に関連エントリーの一覧をつけることです。
関連エントリーを提示することで、「これに似た記事をもっと読みたい」という読者の潜在的な要求に応えることができます。
最近では、文章の内容を解析して自動的に関連記事を出してくれるサービスやプラグインもあります。シゴタノ!でも末尾につけています。
でも、僕自身はこれとは別に、わざわざ過去記事を読み返して「これは関連している」と感じた記事を一つひとつ一覧に加えるようにしています。
どんなに解析技術が向上しても、人にしか関連性を見いだせないケースがあります。そういったエントリーを拾うには自分の記憶を加味して過去記事を引き出してくるしかありません。
エントリーを書き終えてからアップするまでの間が僕にとっては至福の時間です。なぜなら、過去の記事を任意のキーワードで検索し、見つかった過去記事を読み返し、「あぁ~こんなことも書いたっけな~」と懐かしみながら、関連記事として“採用”していくという楽しみを味わえるからです。
「確か、今回みたいな話は一度書いているハズ。たぶん○○で検索したら見つかるだろうな・・・・あ、やっぱりあった!」という自分の“ブログ内サーフィン”(外部脳サーフィン)を楽しめるのです。
一つひとつのエントリーはそれ自体で一つの意味を持ちますが、それが時を超えて関連エントリーとして接続されるとき、そこに新たな意味が生まれます。
スティーブ・ジョブズが言うところの“connect the dots”です。
ブログは、おのずと自分が強い関心をもって考えていることが投影されますから、書けば書くほど自分の思考(試行)の軌跡が蓄積されていきます。
最初は荒野に水をまくような空しい瞬間が続きますが、数が増えてくると徐々にエントリー同士がお互いの関連性を目印にして手を取り合い始めます。
“connect the dots”が始まるのです。
関連エントリー
・「なんで最初からこれに気づかなかったんだろう!?」
・思考や行動の“跡”をつけておく効用
・偶然を積み上げていく生き方
・ブログを書くことで得られるの3つの効用