ネタをため込むばかりで一向にアウトプットにつながらない、という人におすすめなのが「ネタ帳ガーデニング」です。
水をやり肥料を与え、間引いたり、剪定(せんてい)したり、植え替えたり、といった手を掛けて初めて植物は大きく育ちます。
ブログのネタもまた同様で、あちこちから集めてきたネタには、まずタイトルを与えること。次に似たようなネタがすでにあれば重複部分を取り除いたり統合するなどして、良いところを残すようにします。
さらに、すぐにでも活用の目途がたつ(=有用物になる)ようなら、他のネタとは分けて、ピックアップに備えます。
これが「ネタ帳ガーデニング」です。
具体的な手順は以下の通りです。
- 本の引用やWebページのスクラップを1つにつき1ノートずつ割り当ててEvernoteに取り込む
- 1のノートのタイトルの先頭に「なぜそれを取り込んだのか?」「次に何をするのか?」などの手がかりを記す
- ブログに書くのか、特定のプロジェクトで活用するのか、などノートの「行き先」を決める(=対応するタグをつける)
- そのノートが使われそうな時期に合ったノートブックに移す(=ネタの発育時期に合わせて分けておく)
- 「行き先」の決まらなかったノートは「補欠ノートブック」に移す(=検索等で引っ掛かる可能性を待つ)
たとえば、以下はある雑誌のコラムをスキャンしたものですが、Evernoteに取り込んだ時点で次のアクションを引き出すための質問を箇条書きに入力しておき、頭にチェックボックスをつけています。
ノートを読み返しながら、これらのアクションに少しずつ取り組んで行きます。具体的には、質問の答えを追記し、完了したらチェックボックスにチェックを入れます。
これを繰り返していき、ノート内のすべてのチェックボックスにチェックが入った時には、ほぼそのネタについて記事を一本(あるいはそれ以上)書くための材料が十分にそろっているはずです。
「文章を書く」のはハードルが高く感じられても、このように少しずつ材料を集めていくだけであれば気楽に続けられるでしょう。
大事なことは、Evernoteにネタ(になりそうなもの)をどんどん放り込んでいくだけでは、何も生まれないということです。
戯れにでもEvernoteを検索をしてたまたま“再会”を果たしたノートがあれば、そこで終わりにせずに「質問」とチェックボックスを追記しておくようにする。
こうすることで、「未完了の To Do アイテム」からたぐり寄せることができるようになります。「ネタがない~」と思ったら、このノートを読み返すことで、きっと良い出会いがあるでしょう。