1.リラックスする
2.1つのタスクに十分な時間をかける
3.1つのタスクに適切な労力をかける
4.淡々と最後まで作業する
5.先送りタスクを発生させない
エントリのタイトルにある「ゆっくりと動きながら高速でこなす」は、Lifehacking.jpさんからの引用です。
その作業にはまったく無駄がなく、黄色いリーガルパッドに書かれたリストの一番上から一つずつ確実に作業を行っていきます。時折指を止め、考え込んだかと思うと、すぐに作業を再開するのでした。
エントリに書いてあるとおりに自分でもやってみて、このようなタスク処理の仕方を実行に移すために何が必要であるか、考えてみました。そして、おおむね上述の5項目が欠かせない指針になることが分かりました。
1.リラックスする
このタスク処理を実践に移すためには、全体的にリラックスして作業を進める必要があります。焦っていると、身体の動きだけは素早くなりますが、必ずしも生産性は上がりません。最悪の場合、動くだけ動いても、作業はまったく進まないということになりかねません。
ただ、リラックスすると言っても、この場合には特別にリラックスのための心理技術は必ずしも必要ないでしょう。作業中に過剰なハイペース・モードにはまらなければいいだけだからです。
2.1つのタスクに十分な時間をかける
ここで重要なのは、十分な時間をかけるということです。作業にかける時間を確保しておくことで、気持ちに余裕が生まれます。この気持ちの余裕を保ったまま、タスクを処理していくことで、やる気が継続します。
時間を節約しようと強く思うと、どうしても本来必要な緊張感よりも、過剰な気持ちの高ぶりが必要になります。それは本来の仕事を処理するための緊張感ではなく、時間を節約するための、余分に必要なエネルギーなのです。
3.1つのタスクに適切な労力をかける
ここでも、過度の節約主義から解放されることが必要です。時間を節約しようとすると労力がよけいに必要になるのと似て、労力を節約しようとすると、時間がよけいに必要になります。
つまりこの項目と、項目2とは深い関係があります。適切な時間と、適切な労力は、反比例するわけです。そして、時間と労力がバランスよく使われると、リラックス状態を保つことができるのです。
4.淡々と最後まで作業する
「ゆっくりと動きながら高速でこなす」ために、「最後まで作業する」という決意は必要です。どこか途中でやめることにするのは、作業に対する精神的苦痛があるからです。リラックス状態が揺らがなければ、やめたくなるほどの精神的苦痛は意識されないものです。
とは言え、一日で同じ作業を続けていられる時間には限りがあります。その場合には日をまたいで作業を終わらせる必要があるでしょう。しかしそうした場合であっても、同じ心理状態で作業を淡々と進めていけることが、理想です。
5.先送りタスクを発生させない
項目3と似ていますが、やはり心理的苦痛から、作業を「今はやらない」ことにして、「後でやる」ことにしてしまうというのは、リラックスできていないということです。タスク次第で動揺してしまうことで、心理的動揺に対処するために労力を消耗してしまいます。
全体として、「ゆっくりと動きながら高速でこなす」ということは、高速道路を一定のスピードで走っていくことと似ています。自動車は時速100kmで走っていても、運転の上手なドライバーは落ち着いたものです。これが、保つべき状態と言うことになるでしょう。
▼インスパイアされた本:
リストのチカラ [仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術] 堀内 浩二 ゴマブックス 2008-02-27 by G-Tools |