ブレストにも使えるゲームブック制作支援ソフトウェア「Twine」

By: jbraineCC BY 2.0



「Twine」というツールがあります。

» Twine is an open-source tool for telling interactive, nonlinear stories.

リンクでページを進めていくゲームブックを制作するためのツールなのですが、簡単なブレストにも使えそうです。

概要

ダウンロード版とウェブ版がありますが、今回はウェブ版をご紹介。



+Storyで新規ボードが追加されます。



立ち上がったボードです。「+Passege」で新しい項目を追加でき、追加された項目をダブルクリックすると編集できます。



面白いのは、項目内から新規項目へのリンクをつなげられる点です。

項目内に、[[リンクしたい項目のタイトル]]と記述すれば、そのタイトル名で新規項目が作成されると同時に、リンクができます。



※リンクと新規項目ができた


※リンクと新規項目ができた


一つの項目から、二つ以上の項目へとつなげることもできます。



各項目は、ドラッグ&ドロップで移動可能なので、付箋のようにも扱えます。ブレスト向きですね。

ちなみに再生を押すと、スライド型でのプレビューが可能です。リンクを辿りながら__ゲームブック・スタイルで__読み進めていけます。



さいごに

マウスの操作でリンクをつなげられないのが若干不自由なのですが、スライド形式で項目を一つ一つ表示していける点は、一般的な付箋型ブレストアプリにはない特徴です。

流れ(ストーリー)のあるもののアイデア出しに使えるかもしれません。

▼今週の一冊:

レヴィ・ストロースという人物が、一体どのような人間だったのか。彼の思想とは何だったのか。それを、かなり簡潔に紹介してくれる一冊です。

構造主義やブリコラージュなどの用語を解説するだけでなく、実際に複数の神話からその構造を読み解くという実例も示してくれています。これが実にわかりやすい。定義を説明されるよりも、はるかに腑に落ちる感覚があります。

» レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)


▼編集後記:




ブレストに使えそうなアプリはいろいろ試しているのですが、どれも一長一短という感じがします。実際の所、それぞれのツールは別の目的が主だっていて、「ブレストにも使える」というものがほとんどです。その意味で、ブレスト・ツールなるものの誕生が求められているのかもしれません。作ってみたい気もします。


▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。



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