復帰第一弾にも関わらず、新刊の告知エントリーですがご容赦ください。
6月30日に以下の本が発売になります。
本連載でも「発想術」について書いてきましたが、そのエッセンスをぎゅぎゅっとまとめ、トッピングを追加し、隠し味を振りかけて、一冊の本にまとめました。
今回は本書について少しだけ紹介させていただきます。
発想≠アイデア出し
発想術系の本では、たいてい「アイデア出し」作業がメインに置かれています。しかし、アイデア出しは発想の一部分でしかありません。アイデア出しだけができても、発想のレースを完走できるわけではないのです。
本書では発想の全体像にアプローチし、ある「たとえ」を使って全体像を捉えられるようにしました。
発想という行為をこれまでまったくやったことがない方、あるいは心理的な距離を感じている方に取っつきやすい内容になっていると思います。
Viva ハイブリッド!
発想に関しては、さまざまなアナログ・デジタルツールがあります。もちろんそれぞれに「長所・短所」があり、それらを踏まえた上で、適材適所で使っていくというのが「ハイブリッド精神」です。これは拙著『ハイブリッド手帳術』や『シゴタノ!手帳術』でも書きました。
では、発想におけるアナログ・デジタルツールの「長所・短所」とはなんでしょうか。
本書では、これについても「じっくり」書いてあります。基本的な考え方を知っておけば、新しいツールが登場しても振り回されることはなくなるでしょう。一見まわり道なようですが、基礎を押さえておくのは大変有用です。
メモについて、アナログノートについて、Evernoteについて、iPadについて、基本的なことを紹介しました。
さいごに
あまり「今日読んで、すぐなんとかなる」タイプの本ではありません。できるだけじっくり読んでもらうタイプの本です。
そして、内容の実践も必要です。ゴルフスイングの教本を読んだだけですぐにゴルフがうまくならないのと同じですね。本書では実践をサポートするために「練習問題」を設けました。実践を進める上での補助輪として役立つはずです。
これから発想の分野に足を踏み入れる方にとって、地図とコンパスになる一冊だと思います。気になる方はぜひチェックしてみてくださいませ。
▼今週の一冊:
しばらくこの「今週の一冊」をお休みしていたので、紹介したい本が未読のRSSのように貯まっています。とりあえず今週は、この本。タイトルがとても意味深です。
「本を読むこととは何か」
「読書から私たちは何を得ているのか」
「新しいメディアとどのように付き合えばよいのか」
そういったことを考えさせてくれる一冊です。別段、「役に立つ」タイプの本ではありません。読んでいると静かで不吉な響きの足音と共に、手のひらで包める身近な暖かさも感じられます。
『それでも、読書をやめない理由』(デヴィッド・L・ユーリン)→アフィリリンクお願いします。
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いよいよ来週に新刊が発売です。一応6冊目になりますが、いまだに発売日前は緊張しますね。ご感想とかをTwitterの@rashita2なんかにいただけると犬のように喜びます。よろしくお願いいたします。
▼倉下忠憲:
新しい時代に向けて「知的生産」を見つめ直す。R-style主宰。