思い込みを捨てる3つの方法

カテゴリー: ビジネス心理書評
ライフハック心理学 ―心の力で快適に仕事を効率化する方法
佐々木 正悟

東洋経済新報社 2010-10-29
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先月末、ブログと同タイトルの本を上梓させていただきました。『ライフハック心理学』(東洋経済新報社)です。この本は、

行動 → 心理の変化 → 新しい心の状態を獲得する

という流れに沿って書いた本ですが、これは、以下の3つの思い込みから解放されることと言い換えられます。

なぜなら、この3つの思い込みは、世の中と自分の心理について、固定的な見方を強めてしまうものですから、それから解放されているということは「心は変えられる」という実感をもっているということなのです。

1、自分の心からはなにも出てこないという思い込み
2、自分の心は変わらないという思い込み
3、他人の心は変えられないという思い込み

1、自分の心からはなにも出てこないという思い込み

これから解放される具体的な手法は、連想的に書き連ねていくことです。書くのは、デジタルでもアナログでもかまいません。

断続的にこれを続けていると、他ならぬ自分の頭から、思いもよらなかったことを思い出すことができます。

思い出したことが思いもよらないのは、かつてそれを自分がどこかで見聞きしたということを、完璧に忘れているからです。メタ記憶が残っていない記憶と言えばいいでしょうか。

そうした記憶内容は、日常生活の中では想起のしようがありません。引っ張り出すにはフロイトの言語連想療法のような、何か特殊な技術が必要になるわけです。

ひたすら連想の流れに身を任せ、断続的に書きまくっていくと、かつて自分が覚えたことを思い出せないことが出てきます。思いもよらないアイデアというのは、アイデアの質が高いことを言っているわけではなく、その感覚なのです。

2、自分の心は変わらないという思い込み

これについては、本書の最後で述べました。「寄付する」というのが、ライフハックです。

これを提唱したマーティン・セリグマンは、ロール・プレイの心理を利用しているのです。「社会に貢献する」という行動を、たとえ「ふり」でもやっていると、前向きな心持ちを抱けるという考え方です。

方向としては逆ですが、看守と囚人に分する有名な心理実験があります。サディストっぽく振る舞う演技を続けると、それがたとえしつらえられた状況だとわかっていても、人はそういう心持ちになってしまうのです。

これをかなりやりやすくした手法が、「ありがとうと言う」というライフハックでしょう。感謝するという行動を多少無理にでも繰り返すことで、そういう心理状態にもっていくというわけです。

3、他人の心は変えられないという思い込み

これについては拙著をお読みいただきたいのですが、たとえば誰かに好かれたいと思ったら、その人に助けてもらう、というテクニックを紹介してあります。

これは心理学ではかなり有名です。教科書にも登場することがあります。

一般的には、「助ける」という「方法」が思い浮かぶと思いますが、それはなぜかうまくいきません。むろん感謝の言葉はもらえるはずですが、期待した結果は得られないのがふつうです。

ヒントは、認知的不協和です。自分に置き換えて考えてみましょう。自分に好意を持っている様子の人が、自分を助けてくれたとしても、それほど違和感は感じないはずです。

そこを逆にするわけです。

拙著はこのように、

行動 → 心理の変化 → 新しい心の状態を獲得する

という流れに沿って書いた本です。時間がかかる場合もありますが、行動の仕方によっては、心理状態をある程度、狙った方向へ変えることができるのです。

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最近このインスタントデジカメにはまっています。すごく遊べるがジェットです。

写した写真をその場でプリントアウトできて、しかもそれがシールだという。

ただそれでだけのものですが、娘の写真撮りまくって、モレスキンはアルバム状態です。セミナーとか懇親会でも、ネタになりそうな予感がします。

ただ若干というか、画質があらすぎますね。特に光量が乏しいところでは、ちょっと悲しいです。とは言え、あまりそういうことを期待するものではないですね。


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