以下の記事で、GlocalNetとFUJI Wifi比較結果をまとめましたが、現状の自分の使い方ではFUJI Wifiのほうがフィットしているためです。24ヶ月縛りがないというのも大きいです。
使い始めてから数日ですが、快適なスピードに酔いしれつつも、当然「通信量」は気になります。ただ、これまでと違うのは、「当月の通信量」ではなく「直近3日間の通信量」に注目するという点です。
これまでは、DMMモバイルの8GBプランを契約しており(厳密には契約の切り替えはこれからですが…)、月末までに8GBを使い切ると速度制限がかかる、というものでした。
FUJI Wifi(WiMAX2+)の場合は、月間の通信量については特に上限は設けられておらず、直近3日間の通信量が10GBを超えるとに速度制限がかかります。
「3日で10GB」ということは、1日あたり約3GBです。毎日夜寝る前に3GB以上使っていないかどうかを確認すれば良いことになります。
当然、30日間よりも3日間の方が見通しが立てやすいので、「こっちのほうがいいな」と感じ始めました。
以下はルータのホーム画面で、すでに消費した通信量が表示されます。設定により「直近30日間」か「直近3日間」の2種類から選べるのですが、当然「直近3日間」を表示させています。
まだ1.18GBしか使っていないので、かなり余裕があります。
ふと考えてみると、仕事も短いスパンの方が捗ることに思い至ります。
3日後に提出するレポートの方が、30日後に発表するプレゼンよりも圧倒的にやりやすい、取りかかりやすいです。
このあたり、もうちょっと突っ込んで考えてみましょう。
「30日間で100GB使える」より「3日間で10GB使える」方が無駄なく使える
仮に3日以内に10GBを超えてしまったとしても(大抵は2日目以降で、初日で超えることはまれでしょう)、2日弱待てば“回復”するわけで、1ヶ月間トータルの通信量は意識しなくても良いことになります。
つまり、これまで30日間だったレンジが3日間に縮小されることになり、コントロールがしやすくなったわけです。
30日間の見通しをつけるのは不確定要素が多く容易ではありませんが、3日間であればたやすいです。「明日と明後日の自分の予定がさっぱり読めない」ような状況でもなければ。
例えば、「明日と明後日は終日在宅なので、今日一日で3日分の10GBを使い切っても問題ない」という見通しが得られることになります(ただし、「一昨日と昨日はほとんど通信をしなかったので今日は10GB目一杯使える」ということにはなりません)。
今日どれくらい通信を行えるのかは明日と明後日(=向こう2日間)の見通しがはっきりしていればいるほど、自信を持って決められます。
「3日間で10GB使える」という小刻みな制約の方が「30日間で100GB使える」という大ざっぱな制約よりも無駄なく使えることになるわけです。
極端な話、「1年間で1200GB使える」とか「25年間で30TB使える」などと言われても、「今日はどれくらい使えるのか」がさっぱりわからないでしょう。なるべく節約しようとしてほとんど使わないという本末転倒になるかもしれません。
同じことは時間にも当てはまります。
「30日間で10万字」より「3日間で1万字」の方が目標達成の確度は高まる
たとえば、論文を書くとか本を執筆するような場合、「3日間で1万字書く」という目標設定の方が「30日間で10万字書く」というざっくりとした目標設定よりも達成しやすいでしょう。
「今日は3333字書くだけでOK」だからです。
明日と明後日も同じ分量を書くことで「明日もこの感じで書けばいいのだ!」という安心感と見通しが得られるので、これがそのまま翌日に書く原動力になります。
もちろん、「一日で3333字も書けない」ということであれば2000字に減らしてみるなど、とにかく無理なく続けられる“ペース”で続けます。
もちろん、締切間際まで手を付けずにいて、追い込まれて「今日は何としても書かなければならない」というプレッシャーを生じさせることで、それが後押しになることもあるでしょう。
でも、むしろブレーキになってしまうことの方が多いのではないでしょうか。
つまり、先ほどの「一昨日と昨日はほとんど通信をしなかったので今日は10GB目一杯使える、ということにはならない」という伏兵のような制約は時間についてもあてはまるのです。
「一昨日と昨日はほとんど(というか全然)書かなかったので今日は一気に1万字書く!」ことは不可能ではないにせよ困難であり、たいていは現実逃避を生み出すことで作業は停滞、翌日になればさらに“借金”が上乗せされるために月間目標達成への道は閉ざされるでしょう。
そこで、月間目標を立てたのなら3日間目標も合わせて立てる。
7日間(週間)目標でも大きすぎるのです。
あるいは、いきなり月間目標を考えるのではなく、最初に実行可能な3日間目標を立て、これを10倍にしたものを月間目標としてもいいかもしれません。
先ほどの「3333字が難しそうなら2000字にする」という調整をかけることで、当然月間目標も下方修正となります。もし、この月間目標が少なすぎると感じるのであれば、「やはり1日に2000字では少なすぎるから、もっとがんばらないといけない」と3日間目標に上方修正をかけることになるでしょうし、あるいは「まずはこの月間目標を必達として取り組んでみる」といった譲歩をすることもあるでしょう。
いずれにしても、現実的で健康で文化的な最低限度な毎日を営むうえでの見通しと指針は得られるはずです。
一点、ここで重要なことは、決めた一日当たりの作業量は守ることです。
それが見通しの実現の担保になるからです。
まとめ
- 月間目標の前に3日間目標を立てる
- 毎日同じ作業量をキープする
WiMAX2+等の「3日間で10GB」という速度制限はなんか良い。「30日間で100GB」と言われるよりも守りやすい。結果、ムダなく使える。使いすぎても3日で「回復」するし。
「夏休みの宿題」より「明日までの宿題」、「定期試験」より「小テスト」のほうが身につきやすいのに似ている。 pic.twitter.com/A4At6pSTgF— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年1月21日