「1年前の今日」をふり返ることで得られるさまざまなメリットについては以下の記事で詳しく書いていますので、今回は手順について。
» 「1年前の今日のこの時間は何をしていたのか?」を知ると、次の一歩が見えてくる
「1年前の今日のこの時間は何をしていたのか?」
この問いをもって1年前の今日の記録を読み返してみると、今日何をすべきか、あるいは何をすべきでないかがのヒントが得られます。
そこには、「今日やって良かったこと」か「今日やるべきでなかったこと」のいずれかが書かれているからです。
記録というのは、自分の中で一定のしきい値を超えたときに行われることが多いと感じています。言い換えれば、感情の振れ幅があるポイントを超えると、それが記録のトリガーになるのではないか、ということです。
Evernoteで「1年前の今日」を素早くふり返るための手順(準備編)
まず、準備編です。
「区切りノート」を自動作成する
iftttで以下のようなレシピを作っておきます。
▼毎朝4:00にEvernoteに「区切りノート」を作成する、というレシピです。
Evernoteに「保存した検索条件」を作成する
作成した「区切りノート」を呼び出すための「保存した検索条件」を作成します。
検索条件は、「区切りノート」を示す「delimiter」タグつきの「370日前以降」に作成されたノート。
▼「365日前」としないのは、余裕を持たせるためです。
ショートカットに追加する
作成した「保存した検索条件」をショートカットに追加します。
位置は上から1~9番目までのどこかにしておくと、Ctrl+数字キーの組み合わせで呼び出せるので便利です。
▼6番目に追加した場合は、Ctrl+6キーで呼び出せます。
以上で、準備完了です。
Evernoteで「1年前の今日」を素早くふり返るための手順(実践編)
続いて、実践編です。ここからが毎日くり返す部分になります。
Ctrl+6キーを押す
先ほど作成した、「区切りノート」を呼び出すための「保存した検索条件」を呼び出します。
▼全部で371個のノートが抽出されますが、目的の「1年前の今日」は一番下にあります。
Endキーを押す
「1年前の今日」のノートに移動するために、Endキーを押して検索結果の一番下(=一番古いノート)に移動します。
▼一番下は「370日前」のノートなので注意です。
「1年前の今日」の区切りノートを選択する
一番下は「370日前」なので、「365日前」すなわち「1年前の今日」の区切りノートを選択します。
▼これで、「1年前の今日」の最初ノート(4:00に作成されたノート)に移動できています。
検索をクリアする
最後に、検索をクリアします。
▼「1年前の今日」の区切りノートが選択された状態で「すべてのノート」が表示されます。
これで、選択した位置から順に上(=未来)に向かって1つずつノートを見返していき、次の日の「区切りノート」が来たら「1年前の今日」のふり返り完了です。
問題点
この方法は便利なのですが、致命的な問題点があります。区切りノートが365個溜まるまで、「1年前の今日」にジャンプできないことです。
何らかの方法で区切りノートを1年分一気に作成するか、1年間待つ必要があります。本当にすみません。
ちなみに
この「区切り」の考え方は、以下の記事でご紹介しているものと同じ考え方に拠っています。
» Pocketに「日付区切り」を挿入しておくと、消化や整理が捗る
何でも細かく区切るのが好きな大橋です。
どんなに大きく手ごわいものでも、細かく区切ると、途端に攻略しやすくなることが多いからです。
一枚もののステーキよりもサイコロステーキの方が食べやすいのと同じです。
手ごわさの中には「区切る手間」が含まれているのです。
であれば、「区切る」パートだけは先に片づけてしまえばいいわけです。
たとえば、溜め込んでしまいがちなPocket。
今日一日の区切りで生きるために
そもそも僕が「区切り」にこだわるようになったのは、『道は開ける』の影響が大きいです。
過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。
あなた自身で、次の5つの問いに答えてみていただきたい。
- 私は、未来に不安を感じたり、「水平線のかなたにある魔法のバラ園」に憧れたりして、ともすると現在の生活から逃避していないだろうか?
- 私は、過去の出来事──すでに決着のついたことがら──を後悔するあまり、現在をも傷つけていないだろうか?
- 朝起きる時に「今日をつかまえよう」──この24時間を最大限に活用しよう──と心に誓っているだろうか?
- 「今日一日の区切りで生きる」ことによって、人生をもっと豊かにできるだろうか?
- 以上のことをいつから始めるべきか? 来週から?……明日から?……それとも今日からか?