大学に入るための勉強法に始まり、入学した後は外国人教員による英語で行われる授業についていくためのリスニングの勉強法、TOEICのスコアアップのための勉強法などなど、必要に迫られて試行錯誤を重ねてきています。
たとえば、受験時代は右図のような単語カードを使って英単語やイディオムを暗記をしていました。オモテ面に虫食いクイズを、ウラ面にその答えと類義語や別の用例などを書いておきます。
こうしたカードを大量に作り、ひまさえあればカードを繰って頭にすり込み、憶えたものはリングから外していく、という“作業”を繰り返していました。
こうすることで、リングに残っているカードがまだ憶えていない“暗記在庫”ということになるため、減っていけば達成感がありますし、増えてくると気合いが入る、というわけです。
今思うと、よくもまぁそんな面倒なことをやっていたものだと思うのですが、この考え方とやり方自体は今でも通用します。
たとえば、今回ご紹介するiPhoneアプリ「SUPER 英単語 30000」は、僕が単語カードでコツコツやっていたことをスマートに代行してくれます。
STEP 1 単語の意味を憶える
▼様々なメニューがありますが今回は「ビジネス英語 2300」をチョイス
▼まずは「DAY 01」から1グループ(30単語)ずつ、攻略していきましょう
※全部で77日分あります(!)
▼英単語が並んでいます。「invoicing」をタップすると・・・
▼その英単語の意味が表示されます
STEP 2 発音を聴きながら例文とともに英単語の意味を憶える
▼発音が流れてきますので聴きつつ例文をチェック
※英単語は例文の中で覚えるほうが実用性が高いです
▼右下の黒丸をタップすると英英辞書の定義も確認できます
※語彙力アップに役立ちますね
FINAL 発音を聴きながら意味を言い当てる
▼発音とともに英単語が表示されますので意味を言い当てます
※3つ並んだ丸印をタップすると、もう一度発音を耳で確認できます
▼下向き矢印でめくって「当たり」だったら「I KNOW」をタップ
▼意味を思い出せなかった英単語はもう一度復習しましょう
▼STEP 1 に戻ると、覚えた英単語にはチェックマークと取り消し線が入っています
※FINALで「I KNOW」をタップした英単語です
▼すべての英単語に「I KNOW」と答えられたらクリアーです
▼「DAY 02」に進みましょう。「DAY 77」まで、先は長い~
Test 20秒以内に意味から英単語を言い当てる
▼すべてのグループを制覇できたら「Test」に進みます。「スタート」をタップ!
※すべてのグループを制覇せず、いきなり「Test」に挑むこともできます。
▼カチカチカチ…という音とともに空いているところに正しい文字を入れていきます
▼正解すると「ピンポ~ン」という心地よい音が♪
▼1文字でも間違えると「ブブーッ」という残念な音が…
※カチカチ言っているので、意外と焦ります
▼30問で終了。結果が表示されます。100%目指してがんばりましょう。
30,000語で115円
ということで、冒頭でご紹介した実にアナログな紙のカードによる暗記法が、iPhoneアプリでスマートかつ楽しげに実現しています。
このアプリ「SUPER英単語30000」は、その名の通り30,000語(英単語25000語、熟語5000語)も入って価格はわずか115円。
TOEIC、英検、TOEFL、日常テーマなど約50カテゴリーに分けて収録されています。また、アニメーションやサウンドなども作り込まれており、目にも耳にも心地よく、楽しく勉強できます。
個人的には、単語は例文の中で覚えた方がいいと考えているので、ひたすら意味だけを一問一答で覚えていくということには若干の抵抗を感じることはあります。
が、まずはある程度の数の英単語で下地を作らないことには学習は進みませんから、基本的な単語力を身につけるという意味では、このアプリは有効だと思います。
本日6/9(木) 12:00より iTunesカードが当たるキャンペーン開始
「SUPER英単語30000」が有料アプリランキングで1位を獲得したことを記念したプレゼントキャンペーンを行うそうです。
キャンペーン期間は本日 6/9(木) 12:00~6/16(水) 11:59まで。
期間中に word challenge でスコアをツイートすれば、
- iTunesカードを毎日5名ずつ
抽選でもらえるとのこと。
詳細は以下からどうぞ。
» iPhoneアプリ「SUPER 英単語 30000」発売記念 word challenge Japan キャンペーン
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今回ご紹介したアプリを使っているうちに、すっかり忘れていたある記憶がよみがえってきました。
受験勉強をしていた折に繰り返し読んでいたある一冊の本に書かれていたことです。さっそく本棚からその本を取り出してきました。
改めて読み返してみて、特に以下のくだりにグッときました。
カードの実践的使い方を伝授しよう。カードの効用は、憶えたことと憶えられないことを明確化することにある。たとえば、私は何度も辞書でひいた熟語や、どうしても憶えられない数学の解法などをカード化しておいた。こうすれば自分の暗記していないことがらがはっきりするわけだ。
(中略)
暗記に使ったカードは、保存しておいて入試直前の暗記チェックに使うと、抜群に役に立った。暗記し残したことをチェックする、一種の「残務整理」に使えるわけである。
カードに書きこむことは、暗記しようと努力して憶えられなかったことだけである。単語などを最初から、カード化する必要はまったくない。そして内容を憶えやすくするために、周辺の情報をなるべく多く書きこむといい。
たとえば、私は英単語を辞書で引いたときは、例文までかならず書きこんでおいた。
つまり、
- カードを作る → 繰り返しチェックする → それでも憶えられないものはさらに繰り返す
という暗記ドラムを何回転もさせながら、記憶に転写していくわけです。
「SUPER 英単語 30000」はこのプロセスの一部を自動化していることになります。カードを作ったり、覚えられないカードを選り分けたり、といった“作業”の代行です。その分、人は覚えることに集中することができます。
ただし、上記引用文中にあるような「例文を書きこむ」ことはできませんから、そこはトレードオフですね。
この本、すでに絶版ですが、改めてご紹介したいと思います(すでにピンと来ている人もいるかもしれませんが…?)。