現在は、以下の29インチ横長ディスプレイを外部ディスプレイとして使っています。
» 29インチ液晶ディスプレイ(2560×1080)を「曲面」モデルに買い換えて1週間使ってみた感想
ハードウェア的な配置とソフトウェア的な配置
ハードウェア的な配置
オフィス全体の位置づけとしては、以下のカコミのように、外部ディスプレイはメインPCである
ハードウェア的な配置、すなわち物理的な位置関係は上記の通り、外部ディスプレイのすぐ下にノートPCの内蔵ディスプレイが縦に並ぶ形です。
外部ディスプレイのほうが横長なので、ハンマーヘッドな見た目です。
以前(この記事を書いた時点)は以下のように左側に外部ディスプレイ、右側にノートPCの内蔵ディスプレイが横並びになるような配置でした。
この配置に比べると、縦並びの現在は目線を上下するだけで済む分、身体への負担は軽くなっていると感じます。
以前の横並びの配置はわずかながらも首を左右に“パン”する必要があり、地味に負担になっていました。
この点は上記の記事でも言及しています。
そんな折、神田昌典さんの『全脳思考』を読み返していたら、以下のような挿話にぶつかり、「これはまずい!」と感じて、マルチディスプレイをやめることにしました。
ある女性がカイロプラクティック治療院で整体師からこう告げられます。
「あなた、首の骨が曲がっていますね。それにしても、どうしてこういう曲がり方をしたんだろう? もしかして体を前に向けたまま顔だけ左右に動かしてませんか?」
それを聞いて、彼女はハッとした。
彼女のデスク上には、作業効率を上げるために二台のパソコン・ディスプレイが左右に置かれている。
そのために首を前後上下には動かすことなく、左右にばかり動かしていたというのだ。
整体師によれば、この動きは非常に首に負担がかかるとのこと。
つまり、頻繁な首の動きをともなうマルチディスプレイ環境はリスキーというわけです。
このときはマルチディスプレイをやめてしまったのですが、その後は現在の縦並びに変えて復活しています。
ソフトウェア的な配置
コントロールパネルに「ディスプレイの配置」という設定があり、これによって物理的な位置関係とは別にソフトウェア的な位置関係をセットすることができます。
僕自身は以下のような配置にしています。
「左揃え」に配置しているのは、内蔵ディスプレイで最大化したウィンドウの右上隅にある閉じるボタン(X)を押す際に、マウスポインタを右上隅に勢いよく飛ばしてもそこで止まるようにするためです。
↓閉じるボタンめがけてポインタを右上に動かしています。
もし、以下のような「右揃え」な配置にしていると、マウスポインタは内蔵ディスプレイ(1)から外部ディスプレイ側(2)に突き抜けてしまい、めんどくさいことになってしまいます。
解像度のギャップをどうするか
現状は物理的な画面サイズは外部ディスプレイの方が大きいのですが、解像度は内蔵ディスプレイの方が高い、というややこしいことになっています。
▼物理的なサイズ
- 外部ディスプレイ:横70cm×高さ31.4cm(実測値)
- 内蔵ディスプレイ:横36cm×高さ23.5cm(実測値)
▼解像度
- 外部ディスプレイ:2560×1080
- 内蔵ディスプレイ:3840×2160
その結果、物理的に大きな外部ディスプレイのほうが、物理的に小さな内蔵ディスプレイよりも表示できる情報量が少なくなります。
先ほどの「ディスプレイ」の設定には「拡大縮小比とレイアウト」という項目があり、拡大縮小の比率を変えることで、この解像度のギャップを小さくすることができます。
僕自身は試行錯誤の末に「125%」に落ち着いています。
この値を大きくする(=外部ディスプレイとのギャップを小さくする)と、せっかくの高解像度の意味がなくなりますし、かと言って100%のままではギャップが大きすぎて目が疲れてしまう。
このトレードオフとしての最適解が125%です。
それぞれの違いを活かすなら、内蔵ディスプレイは全体を俯瞰しながら進めたい作業に向き、外部ディスプレイは細部をしっかり確認しながら進めたい作業に向く、ということになります。
具体的には、内蔵ディスプレイ上でテキストエディタを開いて文章やプログラムコードを書き、外部ディスプレイ上でウェブブラウザを開いてブログのプレビューやプログラムの実行結果を確認する、という使い分けです。
実際、この記事は内蔵ディスプレイ上で秀丸エディタを開いて文章を書きつつ、外部ディスプレイ上でFirefoxを開いてプレビューを確認しています。
エクスプローラも内蔵ディスプレイ上にあり、ここから外部ディスプレイ上にあるWordPressの投稿フォームに画像をドラッグ&ドロップしてアップロード。
物理的にも、下 → 上(内蔵ディスプレイ → 外部ディスプレイ)の動きなので自然です。
手元に操作卓があり、少し目線を上げた先に操作結果が反映される風景が広がっている、というイメージです。
車で言えば、内蔵ディスプレイはダッシュボードで、外部ディスプレイは運転席から見える風景。
現状はこの使い分けでしっくり来ています。