その後2018年9月21日にApple Watch 4、そして今年2019年9月20日にApple Watch 5に買い換え、今日まで正味11日間使い続けた正直な感想です。
- 購入したモデルはアルミニウム・40mm(小さい方)
- バンドはナイロン風
- 常時表示は期待以上、ただし注意が必要
- 常時表示時は何が表示され、何が表示されなくなるのか
- 文字盤はインフォグラフがお気に入り
- 新機能と使用感
- Apple Watch 5は「買い」か?
購入したモデルはアルミニウム・40mm(小さい方)
新しいモデルはいろいろ出ましたが、個人的には軽いのが一番なのでアルミニウムにしました。サイズは当初から小さい方を選んでおり、同じバンドを引き続き使えるので今回も40mm。
なお、各モデルの重さは以下の通りです(いずれもGPSモデル、軽い順、ソースはこちら)。
- アルミニウム(40mm):30.8グラム
- アルミニウム(44mm):36.5グラム
- チタン(40mm):35.1グラム
- チタン(44mm):41.7グラム
- セラミック(40mm):39.7グラム
- セラミック(44mm):46.7グラム
- ステンレススチール(40mm):40.6グラム
- ステンレススチール(44mm):47.8グラム
最大で17グラムの違いがありますが、バンドの違いのほうがインパクトが大きいです(後述)。
バンドはナイロン風
軽さを重視しているため、以下のナイロン風バンドに変えました。
これまではミラネーゼループバンドを使っていましたが、
重さを量ってみたら32グラムもありました!
今回変えたナイロン風バンドはわずか6グラム。
つまり、ミラネーゼループバンド(32グラム)は最軽量のアルミニウム・40mm(30.8グラム)よりも重かったのです。
ミラネーゼループバンドを着けることは、Apple Watchを2個着けるようなものです(重量的に)。
ナイロン風バンドに付け替えたら明らかに軽くなりましたが、今まで2個着けていたのが1個になったようなものですから当然ですね。
ミラネーゼループバンドの以下のアドバンテージを維持しつつ、破壊的な軽さを実現。
- 着脱が簡単にできる
- 調節が無段階に行える
なお、マグネットが内蔵されているミラネーゼループバンドは新機能のコンパス機能と干渉する可能性があるという情報もありますので、なおのことナイロン(ミラネーゼループバンド以外)がおすすめです。
以下、実際の着脱の様子です。
常時表示は期待以上、ただし注意が必要
常時表示はやはり便利です。
手首を上げないと時刻が確認できなかった今まではいったい何だったのか、と。
ところで、Apple Watch 5における「常時表示」の意味は、「非表示」の代わりに「微力表示」(公式な言葉ではありません)が導入された、ということだと認識しています。
- 通常の表示が「全力表示」(これも公式な言葉ではありません)、
- 省電力時の表示が「微力表示」、
と名付けるなら、
▼Apple Watch 4以前は、
- 画面をタップしたとき、または手首を上げたときは「全力表示」
- 上記以外のとき(手首を下げる、文字盤を手で覆う)は「非表示」(消灯)
▼Apple Watch 5(おそらく以降)は、
- 画面をタップしたとき、または手首を上げたときは「全力表示」
- 上記以外のとき(手首を下げる、文字盤を手で覆う)は「微力表示」
ということになります。
つまり、Apple Watchには「非表示」(消灯)の状態がなくなったため、必然的にバッテリーの持ちが悪くなりました(設定で常時表示をオフにすることは可能)。
代わりに画面をタップしたり、手首を上げたりせずとも時刻が確認できるようになっています。
バッテリーの持ちについては、1日1回の充電時(入浴時の20時前後)に、
Apple Watch 4までは残りが50%程度だったのが、
Apple Watch 5は30%台になっています。
▼ある日の21時台のバッテリー残量
また、睡眠記録を取るために就寝時もApple Watchを着けていますが、着用者が寝ている間もApple Watch 5は「起きたまま」(微力表示)なので、無駄にバッテリーを消費することになります。
従って、Apple Watch 4までは不要だった「就寝時にシアターモードに切り替える」というひと手間が必要になりました。
シアターモードに切り替えると、画面をタップするかボタンを押さない限り消灯したままになります。
▼画面を下から上にスワイプしてオレンジ色の仮面のボタンをタップ
設定で常時表示をオフにする(=「微力表示」をやめる)こともできますが、「シアターモードに切り替える」操作に比べると手数が多いので、頻繁にはやりたくない感じです。
常時表示時は何が表示され、何が表示されなくなるのか
端的に言うと、「微力表示」時でも最新の内容が表示されるのは時刻です。ただし、時と分までで、秒は表示されません。アナログなら秒針、デジタルなら秒の値が表示されなくなります。
時刻以外のコンプリケーションは「全力表示」時に表示していた値をそのまま表示するか、非表示になるかのいずれかです。
さらに、設定で「機密コンプリケーションを非表示」をオンにすると、スケジュールや心拍数など、特定のコンプリケーションについては非表示になります。
▼設定 → 画面表示と明るさ → 常にオン → 機密コンプリケーションを非表示
どのコンプリケーションが「機密」扱いなのかはユーザーサイドではコントロールできず、おそらくアプリごとに決められているのだと思われます。
たとえば、HeartWatch(心拍数を表示するサードパーティーアプリ)は「機密」扱いのようで、「微力表示」時は非表示になります。
一方、たすくまは「微力表示」時でも表示されたままになります。電車に乗っていて何気なくつり革を掴んでいるとき、隣にいる人に「あぁ、この人はいま渋谷に移動中で、次の予定は14時からミーティングなんだな」ということがバレてしまう、ということです(汗)。
また、ランニング時は、時刻は確認できますが、ランニング記録アプリの画面は表示されません。
▼時刻は確認できる
▼画面をタップするか手首を上げる動作をしないとランニング記録アプリの画面は表示されない
文字盤はインフォグラフがお気に入り
Apple Watch 5と同時にアップデートされたwatchOS 6から新しい文字盤が追加されました。いろいろ試してはみたものの、新しい文字盤はいずれも表示できるコンプリケーションの数が少なく、これまで愛用してきたインフォグラフを引き続き使い続けることにしました。
- 左上:HeartWatch(心拍数)
- 右上:世界時計:東京(デジタル時計として)
- 左下:StepsApp(歩数)
- 右下:日付
- 上サブダイヤル:たすくま(上部に実行中のタスク名が表示される)
- 左サブダイヤル:タイマー
- 右サブダイヤル:天気・気温
- 下サブダイヤル:BatteryPhone(iPhoneとApple Watchのバッテリー残量)
※リンク先はアプリの紹介記事です。
新機能と使用感
Apple Watch 5というよりwatchOS 6の新機能ですが、実際に使ってみたものは以下3つです(これ以外に「女性の周期記録」がありますが今のところ使っていません)。
- ノイズモニタリング
- コンパス
- 電卓
ノイズモニタリング
周辺のノイズをデシベル単位で表示してくれる機能です。最初は「おお、ここは30デシベルなのか~」と感心しながら見ていたのですが、コンプリケーションに表示させるほどではないかな、ということで「ノイズのしきい値」を設定するに留めています。
この設定により、聴覚に悪影響を及ぼすレベルに達したときに通知させることができます。
▼スクリーンショットを撮ろうとしてボタンを押すとノイズが発生し、うまく撮れませんでした…
▼「ノイズのしきい値」の設定
コンパス
コンプリケーションに表示させることで、リアルタイムに現在の方角を示してくれます。ただ、この機能が必要なシーンでは、すでにiPhoneのマップを参照しているはずなので、今のところは使いどころはないかもしれません。
電卓
単独のアプリとして電卓が使えるようになったのは便利です。今までは音声で「55かける39は?」と、Siriに尋ねるしかありませんでした。
コンプリケーションに追加することもできますが、僕はDockに追加して必要なときに起動できるようにしています。
チップの計算もApple Watchでできてしまいます(TIPボタンをタップ)。
Apple Watch 5は「買い」か?
とりあえず以上です。
- 2017年10月からApple Watch 3を11ヶ月
- 2018年 9月からApple Watch 4を12ヶ月
- 2019年 9月からApple Watch 5を11日間
それぞれ使い続けてきて、その観点でApple Watch 5が「買い」かどうかを考えてみました。
結論から言うと、Apple Watchが初めての人、またはApple Watch 3を使っている人は「買い」だと思います。
以下の記事でも書いたとおり、Apple Watch 3 → 4 の「落差」はけっこうありましたので、Apple Watch 3 → 5 は「買い換え甲斐」があるはずです。
ただし、常時表示以外の新機能(ノイズモニタリング、コンパス、計算機、女性の周期記録など)はApple Watch 4以前でもwatchOS 6にアップデートすることで使えるようになるので、
「常時表示はなくてもOK、現状で特に不満がない」
という人は買い換える必要はないかもしれません。
Apple Watch 4以前であれば就寝時にいちいちシアターモードに切り替える手間がないのでw。
iPhoneのおやすみモードのごとく、指定した時間になったら自動的にシアターモードに切り替わる機能があったらいいな、と思っています。
Apple Watchも、iPhoneの「おやすみモード」みたいに、あらかじめ設定した時間になったら「シアターモード」に切り替わったらいいのになー。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) September 25, 2019
なお、Apple Watchの実際の「使用感」については以下の書籍がわかりやすく語られているので、おすすめです。
関連記事
Apple Watchおすすめアプリは、BatteryPhone、StepsApp、Just Press Recordの3つです。
▼BatteryPhone(iPhoneとApple Watchの両方のバッテリー残量を確認できる)
▼StepsApp(歩数を確認できる)
▼Just Press Record(ワンタップでボイスレコーダーに音声記録+テキスト化できる)
▼出張時には以下のバッテリーが便利です。