その日に撮った写真(iPhoneはもちろんデジカメも含め)すべてをもれなく、Picasaに、毎日、手動で、アップロードしているくらいには愛用していました。
考えてみると、Googleフォトであれば、同名のiPhoneアプリ経由で自動アップロードが行えるため、手動でアップロードなど実に無駄なことをしていたわけです。
もちろん、PicasaでできていたことがGoogleフォトではできなくなるという負の側面もあるのですが、これを補って余りある、Googleフォトで「これは良い!」と気に入っているのが検索機能です。
写っているモノの名前である程度検索できる
なんといっても、これです。
写真にキャプションをつけたりタグづけしたりといったことを一切せずとも、モノの名前で検索できるのです。
もちろん、一般的な名前でないとヒットしませんし、ときどきおかしなモノまでヒットしますが、その結果には概ね満足できます。
▼カモさん(Facebookにアップしたときにタグづけできたので「かもさん」と入力しておきました)
何よりも撮影日ごとに整理されるので、「あれを食べたのはいつ頃だったっけ?」という疑問が立ちどころに解消するのはきわめて爽快です。
▼ハンバーガー遍歴絵巻(サブウェイはハンバーガーなのかどうかはさておき…)
▼ペットボトル(全問正解!)
▼洗濯機(似ているけどコレジャナイものも…)
▼スピーカー(バウムクーヘンで偽装できる)
▼「レシート」でも検索できました(こちらはiPhoneアプリにて)。
地名で検索できる
特定の地域で撮った写真は地名で引き出すことができます。おそらく位置情報から割り出しているのでしょう。
旅行で撮った写真をふり返るのに便利です。
ただし、位置情報のついていない写真は当然ヒットしない…と思いきや一部はヒットしているので、位置情報のついている前後の写真から「同じ地域」と判定されているのかもしれません。
▼北海道
▼福井県
▼長野県
▼駒沢公園
検索 → 発見 → 再発見
たとえば、ブログのアイキャッチ画像を探す際に、「ソファの写真はないかな?」と思ったら、そのまま「ソファ」で検索すればソファの写真が出てきます(実際にこの記事で使用しました)。
▼ソファで検索
検索する際に「あのソファの写真が欲しい」というおぼろげに記憶に残っている特定の写真を想像しつつ、検索結果を見てみると、その写真が見つかるのはもちろん(この段階でもけっこううれしい)、すっかり忘れていた別のソファの写真にも再会できます(セレンディピティでテンションがさらにアップ)。
たった1枚の写真を目にするだけで、その時の情景がパッと目に浮かび、次いでその写真を撮ったときの気持ちや状況が一瞬にして蘇り、とても豊かな気分になります。つまり、浸れるわけです。
さらに、まったく異なる時空で撮られた写真たちが一つのキーワードを軸に一箇所に並ぶことで、そこに新たな「絵」が生まれます。
自分が体験したものであるという共通点があることで、その「絵」にはキーワードとは別に“自分軸”も含まれるために、新しさの中にも懐かしさを覚え、不思議な親近感を覚えます。
『仕事は楽しいかね?』の中でマックス老人は「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ」と言っていますが、この「絵」はまさにアイデアというものを具現化したイメージそのものといえます。
それでもアルバムに分類する
このように検索があれば分類作業は不要になるわけですが、それでも僕はアルバムに分類し続けようと思います。これはPicasaの頃から続けていることで、たとえば、2016年2月であれば、
- 2016.02A(2/1~2/10)
- 2016.02B(2/11~2/20)
- 2016.02C(2/21~2/29)
という具合に1ヶ月を10日ごとに分ける、というものです。
こうすることで、「確かこの頃に撮影したはず」という時間軸による検索がしやすくなります。もちろん、フォト(すべての写真が時系列に並ぶビュー)でスクロールバーをドラッグして見つけることもできますが、あらかじめ“地域”が分かっているなら、そこを探すほうが早いからです。
もう1つ、アルバムに分類することで得られるメリットは、10日ごとに写真をふり返る習慣が定着しやすくなることです。
以下のように、アルバムごとにその10日間を代表する1枚を「アルバムカバ-」に設定することで、1年を36枚(3枚×12ヶ月)で表すことができます。アルバムカバーをふり返るだけでざっくりとその頃のことを思い出すことができるわけです。
このように検索や分類を通して、そこから異質な「絵」、すなわちアイデアを生成できるところに価値を感じています。
アルバムカバーの設定方法
アルバムカバーにしたい写真を表示させた状態で右上の「その他のオプション」から「アルバムカバーとして使用」を選択します。
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