本当に目標を達成するための「自分ルール」の守り方

カテゴリー: タスク管理ビジネス心理

By: عبدالرحمن بن سلمهCC BY 2.0


私はタスクやツールの中に「自分ルール」というものを織り込むようにしています。

一般に「自分ルール」というと、たとえば「用事を頼まれたらいやな顔をせずにすぐやる」とか「夜8時以降に飲食しない」といった内容を指すかも知れません。

私の「自分ルール」は一見それとはだいぶ違っていますが、結果としては似たようなところを目指しているとも言えます。

たとえば私は「用事を頼まれたらいやな顔をせずにすぐやる」と言葉で書いてはいません。しかし「用事を頼まれたら直ちにそれをタスクシュートに入力する」という「自分ルール」を守っています。

このルールは、「タスクシュートを運用する」という行動の中に織り込まれているのです。タスクシュートというのは、やろうと思うことは全部入力するほど、よく使いこなせるツールのため、ツールの活用そのものがルール化してくるのです。

タスクシュートを使って、頼まれた用事はすぐにタスクとして登録し、それにかかる時間を検討し、頼まれたタスクを無理のないタイミングで実行し、実行したら記録をとるというルールを守りつづけていると、結果として「用事を頼まれたらいやな顔をせずにすぐやる」というルールを守っているのと同じことになります。

また私はタスクシュートに開始時刻が決まっているものだけを「予定」としています。これもルールの1つです。さらに、夜の就寝前には、連日のように「予定」を並べるようにしています。

18時以前には開始時刻など無頓着な「タスク」が並んでいますが、18時以後は上記の予定を連日こなす毎日です。これらのルールは妻や娘から半分強制されているものの、私の主張が全部無視されているわけでもないため、「家族のルール」とも言えます。

これを守っていて特別困ることもないし、不快でもないし、調子もわるくないので、おおむね守っているわけですが、このルールに従う限り、「夜8時以降に飲食しない」というルールにしても結果として守られていることになります。

これもまた、ツールとタスク(この場合には予定)に織り込まれているルールなのです。

私は「明言されたルールを守る」ように自分の行動を規定はしないのですが、時系列順のタスクや予定にルールがちりばめられていて、それらを守っていればおおむね仕事も家庭もうまくいくようにデザインしているわけです。

この「自分ルール」が何の役に立つかと言われれば、本当にやりたいことなどが出てきたとき、時間はかかりますが、完全に挫折するようなことがあまりなくなります。

決意しても、その時の感情の強さはどうしても薄れてしまいますが、決意したときにルールを決めておいて、それを長期間にわたって守っていれば、何らかの成果は残っていくものです。

ダイエットを決意したら、高カロリーの食事を減らすとか、30分以上の運動をするなどといった「自分ルール」を検討するはずです。それを明文化して守るのは、しかし、難しいものです。

むしろ、1日の活動全体を通して、それを守った結果となるようにデザインするほうが現実的です。

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