「1回分」をセクションごとに分けておくと、取りかかりやすくなる。
例えば、
- 朝はAを1錠とBを2錠
- 昼はAを1錠とCを1錠
- 夜はAを1錠とBを1錠
という飲み方の薬あるいはサプリがあるとき、飲むたびに各セットを作るよりも、
数日分のセットをまとめて作っておいたほうが、はかどる。
これは、「考える仕事」と「手を動かす仕事」を分けることにも通じる。
1日に2回以上発生することは、一部だけでもまとめられないかを考える
以下のように中央のボタンを押すたびに中の“水車”が回転し、1回分のサプリが巡ってきます。
1回分のセットをあらかじめ各“セクション”にセットしておくことで、
飲むべきタイミングが来たら、
- ボタンを押す
- 取り出し口から取り出す
- 飲む
という3ステップで済みます。
たいした手間ではないように感じられるかもしれませんが、
気持ち的な負担は大きく異なります。
通常のステップは以下の通りです。
- 時間帯に応じて必要なセットを作る
- セット内容が合っているかを確認する
- 飲む
先ほどと同じく3ステップですが、内容は大きく異なります。
「時間帯に応じて」と「合っているかを確認する」という2つのステップにおいて、
考える必要があるのです。
考える必要がある、ということは間違える可能性があることを意味します。
気持ち的な負担が大きくなるのです。
最初の3ステップは、この「考える」部分をある程度まとめて行なうことで、
実行フェーズにおける気持ち的な負担を軽減することに成功しています。
- ボタンを押す
- 取り出し口から取り出す
- 飲む
何も考える必要がありません。
これを法則化するなら「1日に2回以上発生することは、一部だけでもまとめられないかを考える」ということになるでしょう。
3回に分けて飲む1日分の薬やサプリを1回にまとめて飲むわけにはいきませんが、「セットを作る」という部分は前日の晩にまとめて行えるわけです。
この法則は仕事にもそのまま適用できます。
一日の最初に計画を立てる際に、一日全体ではなく、セクションごとに分けて、それぞれのセクションごとにやることの“詰め合わせ”を作るようにすると、仕事に取りかかる際の気持ち的な負担を減らすことができます。
新しいセクションに差し掛かるたびに、やることを考えるのは
「臨機応変」とも言えますが、「単に大変」でもありますので。