なかなか取りかかれない仕事は最初のハードルを限りなく限りなく限りなく、低く設定する



なかなか取りかかれない仕事は、「なかなか取りかかれないんだよな~」とまごまごしているうちに締め切りが迫ってきて大変なことになります。

これを防ぐためには、つべこべ言わずに取りかかるしかありません。

とはいえ、そもそも「なかなか取りかかれない」わけですから、まずこの問題を解決することが先決です。

では、どうすればいいか。

なぜ、取りかかれないのか?

ケースバイケースではありますが、多くの場合、以下いずれかの障害に阻まれるからでしょう。

いま取りかかっても終わらない

せっかく時間をかけるのであれば、かけた時間分だけの成果が欲しい。

成果が出る保証があれば、安心して取りかかれますが、保証がないとなったら警戒して立ち止まってしまいます。

おのずと、成果が出る保証のある仕事、成果が出やすい仕事を優先することになり、成果が出る保証のない、すなわち手強い仕事が残ることになります。

いま取りかかっている場合ではない

成果が出る・出ない以前に、より緊急度の高い仕事をすでに抱えている場合は、そちらを優先せざるを得ないことになります。

「より緊急度の高い仕事」とは、たいていは先ほどの「手強い仕事」です。

「手強い仕事」は成果が出る保証がないので、なかなか取りかかれません。

結局、締め切りギリギリまで持ち越すことになります。

取りかかっても終わらないから後回し
 ↓
以前後回しにした仕事にまず取りかかる
 ↓
取りかかっても終わらないから後回し
 ↓
以前後回しにした仕事にまず取りかかる
 ↓
取りかかっても終わらないから後回し
 :
 :

というエンドレスループに陥ります。

このループから抜け出すにはどうすればいいか?

このエンドレスループは、以下の2つの障害のいずれかを攻略できれば、抜け出せます。

おすすめの攻略順は、「いま取りかかっても終わらない」 → 「いま取りかかっている場合ではない」です。

そもそも、この2つはいずれも思い込みである可能性が非常に高いです。

従って、まずは実際にアタックしてみて確かめること。

最初のハードルを限りなく限りなく限りなく、低く設定する

取りかかれない仕事の多くは、「いま取りかかっても今日中には終わらない」(ような気がするが実際には違うかもしれない)仕事です。

つまり、一日で終わらない(ような気がするが実際には違うかもしれない)仕事。

終わらない=「終わった~!\(^o^)/」というスッキリ感が得られない、ということですから後回しにしたくなるわけです。

従って、「いま取りかかっても終わらない」を「いま取りかかれば明日は少し楽になる」という認識に改めます。

「少し」に対して不満を覚えるかもしれませんが、「ゼロ」よりはマシです。

ここで重要なことは、具体的に何をやったのかを記録に残すこと。

たとえば、「ブログの記事を1本書く」であれば、

といったメニューを用意しておき、どれか1つを実行できたら、

と書いておきます(これは「記事に使えそうな事例」です)。

「ブログの記事を1本書く」の場合は、テキストエディタの1行目にそのまま「デアゴスティーニの話を書く」と書いてしまえばOK。

これで、翌日になって再び「ブログの記事を1本書く」に対峙したときに、白紙の状態ではなく、1行目に「デアゴスティーニの話を書く」と書かれたエディタ画面を目にすることになります。

当然、「あぁ、あの話ね」ということで、この続きを書き進められる可能性が高まります。

少なくとも白紙の状態よりは高いでしょう。

白紙の状態は無限の可能性がありますが、選択肢が多すぎて選べずに逃げたくなります。

すでに何か書かれている状態は可能性は狭まりますが、選択肢が限定されるために取りかかりやすくなります。

デアゴスティーニの「パートワーク」にならう

ということで、デアゴスティーニの話です。

ちなみに、僕自身も間違って覚えていたのですが、社名は「ディアゴスティーニ」ではなく「アゴスティーニ」です(創設者である地理学者ジョバンニ・デ・アゴスティーニの名前に由来)。

ご存じの方も多いと思いますが、「ある分野の本格的な知識やハウ・ツー」を小分けにして定期的に提供することで、無理なく身につけていく方式を採用している出版社です。

この方式は同社では「パートワーク」と呼ばれており、公式サイトでは以下のように解説されています。

ある分野の本格的な知識やハウ・ツーを気軽にリーズナブルに学んでいただくために週刊や隔週刊形式で少しずつご紹介していくタイプの「楽習」方法です。

1冊ならハンディーな雑誌として、毎号揃えれば頼れる百科事典に変身!家に居ながら最高級の講師陣についてレッスンを受けたり、付録を集めて壮大なコレクションを完成させたりと、楽しみ方もいろいろ!!

パートワークの特長は何と言っても「創刊号が安い!」ことです。

つまり、「取りかかり」のハードルが低いのです。

デアゴスティーニ・ジャパンでは、以下のようなコンテンツを扱っています。

集めるタイプ(コレクション型)が多いですが、「サンダーバード秘密基地」や「ゴジラをつくる」のように、毎週届くパーツを組み立てていくタイプ(組み立て型)もあります(このほか「マガジン講読型」と「スキル習得型」を合わせて全4タイプ)

いずれにしても、フルセットを一気に届けられるよりも無理なく続けられそうです。

何よりもフルセットを一括で購入するのはまとまったお金とそれなりの勇気が必要ですから、最初の一歩である創刊号を安価で購入できることは実に理に適っています。

…という具合に、たやすく「ループ」から抜け出せそうです。

同社は1988年に日本市場に参入以来、2020年現在も事業を継続できているということは、このパートワーク方式がいかに優れているかを身をもって証明していると言えそうです。

最後に

ということで、仕事もパートワーク方式で、“創刊号”のハードルを限りなく限りなく限りなく、低く設定しましょう。

個人的には、今回の記事を書くためにいろいろ調べたことでデアゴスティーニのビジネスモデルへの興味が深まりました。

同時に、以下の本を思い出しました。

ビジネスモデルの本ではありますが「ムダな忙しさから開放されて、自由に使える時間が増える仕組みを作ろう」というコンセプトはタスク管理にも応用が利く内容です。

本書の内容は以下の記事で触れています。

“わがままな客”にいかに対応するか?


参考記事:

創刊号だけ破格の安さ「デアゴスティーニ」 シリーズ最後まで買う人は何割? | ORICON NEWS
実は巨大出版社だった「デアゴスティーニ」の堅実すぎる事業モデルとは? (2016年5月30日) – エキサイトニュース
【特別取材】デアゴスティーニの超ニッチ市場戦略を4Pで考える | GLOBIS 知見録
デアゴスティーニ商法が行動経済学的に凄すぎる – 起業ポルノ

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