今回はいよいよデッキを使って、じぶんデッキを「プレイ」していきましょう。
「プレイ」の定義
じぶんデッキでいう「プレイ」とは何でしょうか。
それは「本番に出ること」を指します。
「◯◯をやる」と宣言しているだけでも黙々と練習しているだけでもなく、人目に触れる舞台の上で行動を起こすこと。
すなわち本番に出ることで、初めてじぶんデッキを「プレイ」したことになります。
勝敗について
じぶんデッキには勝敗の概念はありません。
たとえば10万PVのブログを目指してデッキを作って行動を起こしたものの、目標のPVには到達しなかった。
それでも失敗、敗北ではありません。
なぜならじぶんデッキでは「本番に出た」時点で目的を達成しているからです。
『仕事は楽しいかね?』の中に「試してみることに失敗はない」というフレーズがあります。
失敗とは単なる解釈であり、そこから得られる学びにフォーカスすれば決して失敗ではないからです。
じぶんデッキにおいても、何かに成功したら…何かを達成したら…は問われません。
本番に出た時点で、すでにプレイは成功しています。
じぶんデッキに失敗があるとしたら、それは試すこと自体を欠落させること、すなわち「プレイを放棄すること」と言えるでしょう。
今あるデッキでプレイする
デッキを組む際にも「今あるカードでデッキを組むこと」の重要性について書きましたが、プレイする際にも「今あるデッキでプレイすること」が大事です。
本番に出るなら、○○ができるようになってから。○○の実績ができてから。
ついついそんなふうに考えてプレイをためらってしまいがちですが、そうした躊躇はじぶんデッキでは不要です。
カードが集まってから、と考えていたらおそらくいつまでも本番に出られないからです。
じぶんデッキをプレイするのに、適切な時期やタイミングといったものはありません。
100回の練習より1回の本番
資格取得などの明確なゴールがあるなら別ですが、たとえば「絵の練習」というのは全くゴールがありません。
たとえ練習によって今より画力が上がったとしても、きっと「これで満足!」なんて日は永遠に来ない気がします。
「1回の本番は100回の練習に勝る」という言葉がありますが、本当にその通りで、本番を重ねていればイヤでもそれなりに絵が上手くなります。
たとえばこれは、7年くらい前に僕が初めて世に出した本『Evernote超入門』の中のマンガです。
我ながらお世辞にもうまいとは言えませんね。
でも最近は、こんな感じの絵を描くことができます。
これが果たして上手いのかどうかというのはさておいて、成長は感じていただけるのではないかと思います。
ここまでの間、絵の練習は一度たりともしておらず、重ねてきたのは「本番」だけです。
黙々と練習することが悪いとは思いませんが、練習「だけ」していても良くありません。
上達が目的なら、さっさと本番に出てしまったほうが人目に触れるぶん、よっぽど効果が高いと僕は実感しています。
「もっと練習してからじゃないと本番に出ちゃダメだ」と言っている人がいるとしたら、それはたぶん自分と、自分が関わる必要のない人間たちだけです。
現代はアマチュア、プロに関わらず、自分次第でいつでも何度でも「本番」に出られる環境が整っている時代です。
「本番に出ていい」と時代が言ってくれていて、なおかつそれは100回の練習に勝る経験値を得られる。
だったら本番に出たほうがいいですよね。
「デッキを回せ!」(動画講座)
今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!
以下のサンプル動画は、講座後半の質疑応答の一部です。
» デッキを回せ!