その他にも、カードを洗い出す方法はいろいろあります。
今回はそのいくつかの方法についてご紹介します。
過去の自分からカードを見つける
今の自分のみならず、過去の自分に目を向けてみるとたくさんカードが見つかることがあります。
前回ご紹介したタイプについて、さらに時系列別に考えてみると見つけやすいでしょう。
「過去の自分のカードなど、今の自分に役立つのだろうか?」と思われるかもしれません。
しかし過去の自分が経験したことや興味を持っていたことが、今現在やりたいことにも実は繋がっているというケースは多くあります。
実際僕の最近の「じぶんデッキ」は、子供の頃に情熱を注いでいた「漫画家の夢」や「ゲーム好き」といったカード、それに過去のキャリアである「ITインストラクター」のカードといったものが活用されています。
「過去の自分がしてきたことは、決してムダじゃない」を、現実として実感することができるのです。
日々の記録からカードを見つける
カードを手に入れる方法は「気づいて、認めて、書きとめる」こと。
ですから日々の仕事や生活の中でもいかに「これはカードかもしれない」と気付けるかが重要になります。
日常から気づきを得るために大いに役立つのが記録です。
僕はタスクシュート方式(「たすくま」アプリ)で日々の記録をとっていますが、これを見返すだけでもカードを発見できることがあります。
たとえば、
- その日やった仕事、作業 → スキルタイプのカードかも
- その日楽しかったこと → 情熱タイプのカードかも
- その日話した人 → 人脈タイプのカードかも
- その日居た場所、所属していたコミュニティ → 居場所タイプのカードかも
- その日失敗したこと、嫌だったこと → 壁タイプのカードかも
といった具合です。
カードからカードを見つける
カードには、「詳細情報」を併記しておくことをおすすめします。
たとえば人脈タイプのカードであれば、
- いつどんな場所で、その人と知り合ったのか
- その人とどんなタイミングで、どう関わり合ってきたのか
などの情報です。
詳細情報を書いているうちに、その文章の中にふと「あ、これはカードかも」と思われるキーワードに出会うことがあります。
そんなとき、Scrapboxであればそのキーワードを[]で囲んだり、頭に#を付けることですぐにリンク化する(=カード化する)ことができます。
たとえば上の例の場合、「タスク管理講師」や「広告漫画」といったキーワードは文章を書きながら「これも僕のカードかもしれない」と気付いてリンク化したものです。
次回はいよいよ、集めたカードを使って「デッキ」を組む方法について書いていきます。
「デッキを回せ!」(動画講座)
今回の記事で取り上げた「デッキ」についての動画講座です。
事例をまじえて詳しくお話していますので、ぜひご覧ください!
以下のサンプル動画は、講座後半の質疑応答の一部です。
» デッキを回せ!