以下2つです。
- もしあなたが余命1年だったとしたら、どんなことを世の中に発信するでしょうか?
- 死ぬ前に、中学生向けに最後の授業を受け持ったとしたら、あなたはその生徒たちに何を伝えるでしょうか?
特に1つ目の「余命1年だったとしたら」が僕にとっては刺さりました。
いろいろ伝えたいと思っていることはありつつも、
- 自分ごときに伝える資格はあるだろうか?
- ほかにももっと重要な伝えるべきことがあるのではないか?
- これを伝える前に、まずその前提となるアレを伝えた方がいいのでは?
などなど、「伝えずに済ませる」方法がいくらでも湧いてきます。
要するに「今じゃなくてもいいんじゃない?」という結論に自分を仕向けようとするのです。
いったいなぜなのか?
「まだ時間はある」とどこかで思っている
「今じゃなくてもいいんじゃない?」という結論に飛びつきたくなるのは、暗黙の前提として「まだ時間はある」とどこかで思っているからだ、ということに気づきます。
- 「何も今それを伝えなくても、まだ時間はある、後でもいいじゃないか」
というわけです。
だからこそ「余命1年」というタイムリミットを想定することで、この言い訳を封じ込め、
- 「伝えるなら今しかないじゃないか!」
という隘路に自分を追い込む。
時間は常にギリギリの分量しか供給されない
考えてみると、いや、考えるまでもなく、これまでの日々を振り返るにつけ、時間が潤沢に供給されるということはありませんでした。
かと言って、まったく無かったわけではなく、常にギリギリの分量は供給されていました。
シューティングゲームを始めるときに、残機が2機からスタートするような感覚です。2回は失敗できる。その間に戦い方を学び、死なずに生き残るための自分のやり方を手に入れる。
もし、残機が無限にあったとしたら、戦い方を学ぶことなどせずに、飛んでくる弾を避けることなどせず、どんどん敵に体当たりしながらプレイを進めることになるでしょう。
でも、このようなプレイはきっと面白くない。
ギリギリの制約のもとで、自分なりの勝ちパターンを組み上げていくところにゲームとしての面白さがあり、やりがいが生まれ、「これは時間を投じるに値する」という感情がじわっと湧いてくる。
集客は常に時間との闘い
引用元は『起業1年目の集客の教科書』という本です。
「集客」だけでこれほどたくさんのことが書けるのか!と驚かされるほどの豊かな知見が詰まっています。
以下、読書メモの一部です。
- 集客とは「与えるプロセス」である
- メディアが変わっても、人間の心理は変わらない
- 1.出会う → 2.仲良くなる → 3.検討する → 4.買う
- 誰でも分け隔て無く関係を築いていく
- できる範囲で(できる限り)与える
- 価格以上の価値を与えて喜ばれるのが、ビジネスの醍醐味
- こんなに簡単なことなのに、意外に多くの人は●●●●をしていない
- ビジネスは、究極的には商品ではなく「世界観」を売っていくもの
- 一人ひとりが一番早い
- 集客とは「気軽に声をかけられる人を増やす」仕事である
- 「断られること」と「自分の価値」とはリンクしていない
- 集客とは「ここに解決策がありますよ」と困っている人に教えてあげること
- サービス提供側が仕事を楽しんでいないと、良いサービスはできない
- 効果が無いと判断する前に「必ず成果が出るはずなのに、何かがおかしいに違いない」と考えて粘る
- お客さまに聞くと必ず発見がある
- 「買わない理由」を聞く
- 誇張が必要な理由
- 魅力的な提案は、お客さまの不安を吹き飛ばす
- 人は、100回やれば結果が出ると知っていたら、100回やる
- 「行動コミットモード」と「結果コミットモード」を使い分ける
- すでにあるものを活かすだけでOK
- 接触頻度を増やす ← 毎回面白くなくてもOK
- どんな出来事でも、あなたらしく発信すれば喜んでくれる人がいる
- 締め切りを設定することは、お客さまの背中を押してあげること
- 高くても「10食限定」だと食べたくなる
- 売れるかどうか不安な場合は、2段階に分けて集客する
- マーケティング=すでに存在する「買いたい」と思っている人とつながろうとする行為
- 与える=相手の●●を良くする行為
- 「このサービスでお客さまにどんな気持ちになってもらいたいですか?」
- 買うかどうかはお客さまの判断、判断できるくらいにしっかり説明するのが自分の役割
- 集客とは、相手に理想の未来へ行く方法があることを教えてあげる大事な仕事
- 「貢献したすべての人からお金をもらわなければならない」という決まりはない
- 売れなくても、感謝の貯金が貯まっている
- 人が集まらなくても、あなたに価値がないわけではない ← その商品を欲しいと思う人が少ないというだけ
- 商品の価値を決めるのはお客さま、自分の価値を決めるのは自分
- うまくいかないときは、新しい手法を見つけて飛躍するとき
本業であろうと副業であろうと、ビジネスに取り組んでいる限りは集客は避けて通れない道。
集客の問題は、実は集客だけに限らず、それに至る顧客に対する向き合い方、商品の設計・開発・告知・販売方法、さらにはこれらを行う主体である自分のあり方など、ビジネスすべてに関わります。
「どんな商品を作るか」よりもまず「自分はどんな人にどのように役に立ちたいのか、立てるのか」が出発点なのだと再認識できました。
すでにビジネスに取り組んでいる方はもちろん、これからビジネスを始める方にも、そしてブログの読者を増やしたい(=これも集客です)方にも、おすすめの一冊です。
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↓同じ著者(今井孝さん)によるシリーズ本『起業1年目のお金の教科書』についてご紹介しています。