最適解を求めるより試行回数を増やす



どの方法がベストなのか?

情報を集めまくって比較検討したり、シミュレーションを重ねたり、先行事例を研究したり、しても「正解」は得られないもの。

動き出す前の検討は見当違いなことも多く、実際に動いてみたら意外と健闘できたりすることも。

もちろん、何も考えずに動くことで思わぬダメージを食らうこともあるので、一概に「考える暇があったら動いた方がいい」とは言い切れません。

ただ、ここで食らうダメージは実は経験値となって後から(忘れた頃かもしれませんが)確実に返ってくるので、自分なりに一定時間の検討を終えたら、とりあえず動いてみることにしています。

ここで重要なことは、検討段階で描いた道筋と、実際に動いてみたことで描けた足跡をともに記録に残しておくこと。

検討段階の道筋と実行段階の足跡が一致する(当たっていた)部分ではなく、一致しなかった(外れていた)部分からより多くの経験値が得られることに気づきます。

今年5月に、たまたま講演を聴く機会があり、そのときに知った落語家の立川こしらさんという方はまさにそんな生き方を実践していて、刺激を受けました。

すぐに著書を購入して読んでみました。

失敗事例の連続

何よりも刺激的なのは、紹介されている話のほとんどが失敗事例なこと。ダメージ受けまくりです。でも、そこから強かにスキルを獲得して、どんどんレベルアップしていくさまが痛快。

レベルアップしても、相変わらず失敗が続くのですが、そのたびに新たな発見を得て、これを拡張・転用して前に突き進む。

こんな働き方、生き方も可能なのか!と常識と思い込みに囚われていた自分に気づかされます。

以下、読書メモです。

あまりにも多いので一部のみですが、ベストな方法を求めてその場に留まりがちな僕にとっては耳が痛いと同時に目の覚めるような“喝”をもらえた一冊でした。

いろいろ考えてはいるものの、なかなか最初の一歩を踏み出せていないという方にはぜひご一読を!



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