なんらかの恐れや不安を抱いた時点で私たちの選択眼は曇っています。大きな失敗はしないかもしれませんが、本来は動くべきときなのにビビってしまって腰が重くなったり、「好き」や「得意」を簡単に手放したりすることは容易に想像できます。
この「恐れと不安」の実体は、自分自身を覆っている目に見えないフィルターだと考えています。
このフィルター越しにしか現実世界を知覚できないため、おのずと現実は偏向して認識されることになります。同じモノを目にしていても、人によってとらえ方、感じ方が変わるのは、このフィルターの違い。
映画「MATRIX」におけるMATRIXはまさにこのフィルターを完璧に作り出している、という設定です。
残念ながらこのフィルターは取り払うことができないので、対策としてはこのフィルターの外にいる人の助けを借りること、が考えられます。
その人もまた別のフィルター越しに世界を見ていますが、自分とは違った風景を目にしている可能性があるからです。
このフィルターは「偏見」と言い換えることができるので、より多くの偏見に触れるほどに、凸凹がならされてフィルターがフラットにならされていき、現実に限りなく近づいていくという期待が生まれます。
参考文献:
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著者の倉園佳三さんのワークショップに参加していますが、その書き起こしの一部を以下の記事でご紹介しています。