「これはメモしておかないと…」と思いつつ、メモの手間が億劫に感じられてしまい、「良いアイデアならまた思い出すはずだ!」という都合のよい理由をつけて放置して、結局あとで「メモしておけば良かった…」と後悔する。
そんな愚を繰り返さないためにも、枕元にボイスレコーダーを置いておき、アイデアが浮かんだらすかさず手に取って吹き込む、という方法も試したことがあります。
…が、ボイスレコーダーに吹き込んだ音声は(当然ながら)後から聴き直す必要があり、聴き直さない限り内容が確認できない、という必然の課題があり、「よっぽどのアイデアでない限りは吹き込まない!」のような縛りを自ら設定してしまい、「これは吹き込むほどのアイデアではない」などと、都合のよい理由をつけて…(以下略)。
そんな折、Apple Watchで解決方法が見つかりました。
アプリ「Just Press Record」でワンタップ録音
実は、3ヶ月ほど前に「Just Press Record」というiPhoneアプリ(Apple Watch対応)をインストールしていたのですが、「いつか使おう」と思って放置していました。
ふと、「これで録音できるではないか」と思い立ち、就寝時に切り替える文字盤に置いてみることにしました。
まえがき
Apple Watchは複数の文字盤を設定しておき、スワイプ操作で切り替えることができます。
僕自身は、普段用と就寝時用の2種類を切り替えています。
普段用
普段は、Infograph Modular(インフォグラフ モジュラー)という、8種類のコンプリケーション(iPhoneのウィジェットのようなもの)が置ける文字盤を使っています。
▼左上:気象状況、右上:天気、上:たすくま、左:タイマー、右:HeartWatch(心拍数)、下:BatteryPhone、左下:StepsApp、右下:世界時計(東京 ← デジタル時計表示用)
就寝時用
就寝時は、Modular(モジュラー)という文字盤に切り替えます。
▼左上からアラーム、現在時刻、ストップウォッチ、Just Press Record(ボイスレコーダー)、HeartWatch(心拍数)、日付
「さぁ、寝よう」となったら、Apple Watchに「7時間後にアラームセット」と小声でささやいて7時間後の時刻にアラームをセットしたうえで、ストップウォッチを開始します。
「7時間」の理由は、7時間眠れれば十分と考えているからです。よほど疲れていたり、前日の睡眠時間が短かった場合は7時間以上眠ってしまうこともありますが、たいていは7時間未満で目が覚めて、動き出したくてうずうずしてしまうのでアラームが鳴ることはまれです。
逆に、「今日は寝たいだけ寝よう」という日は8時間後にアラームをセットする場合もあります。この場合は、7時間経過時点でアラームに起こされたくないからです。
ストップウォッチをセットする理由は、夜中になかなか寝付けなくて難儀しているときに「今のところ45分間寝付けていない」と数値で確認できたり、うっかり早く目が覚めてしまったときに「6時間超えているから良かろう」と数値で判断できたり、といったことが実現するからです。
▼うーん、起きるのにはまだ早い! ← この日は0:45に就寝
▼7時間超えてるし目覚めも悪くないので、起きよう!
Just Press Recordを使ってみて驚いたこと
Just Press Recordに話を戻します。
最近、明け方に妙にいろいろとアイデアを思いついた日があり、都度Just Press Recordで吹き込んでいました。文量は一文で、まさにアイデアメモです。
翌朝の起き抜け、さっそく聴いてみようとiPhoneの同アプリを起動してみたところ、吹き込んだ音声がテキスト化されて一覧表示されている画面が目に飛び込んできました。
「あれ、入力しなおしたんだっけ?」と寝ぼけながら記憶を辿りますが、すぐに気づきました。
あ、テキスト化もやってくれるのか!
小声でぼそぼそささやいているだけなので不明瞭なはずですが、再現度はきわめて高く、驚かされました。
まとめ
Apple Watchであれば常に身につけているので、枕元をまさぐらずともすぐに録音ができます。もちろん、目を開いて確実に赤いボタンをタップする必要はありますが、テキスト化もしてくれるとなれば、後で聴き直す手間を心配することなく安心して吹き込むことができます。
思いついたアイデアを確実に記録に残せる安心感は何物にも代えがたい…。