▼出版記念セミナー
▼宣言
現時点でScrapboxについて分かってきたことと未だ分からないことについてまとめておきます、
Scrapbox風に。
分かってきたこと
Scrapboxはアイデアを育てる場所である。
- Scrapboxはアイデアの温床
Scrapboxはアイデアの温床だ。新しいアイデアが生まれる場所であり、朽ちたものが還元されて次の酸化を待つ場所でもある。一度書いた文章を分解して蒔いておくと、新しいユニットとして再デビューを果たすことがある。メンバーではなくプロデューサー(触媒)として生まれ変わることもある。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月20日
- 自分の思考という、とらえどころのないシステムのリバースエンジニアリングを後押ししてくれるツールだと感じる。
Scrapboxは自分の思考という、とらえどころのないシステムのリバースエンジニアリングを後押ししてくれるツールだと感じる。システムはすでにできあがっているが、ドキュメントがない。ので目に見えるインスタンスから辿ってそのクラス定義を手探りで見つけ出そうともがく。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月19日
- 具象を集めて操作しているうちに自分が本当に言いたいこと(抽象)がふわっと浮かび上がってくる。
ボトムアップのアプローチ。KJ法にも通じる。具象を集めて操作しているうちに自分が本当に言いたいこと(抽象)がふわっと浮かび上がってくる。アウトライナーでも同じようなことはできるけど、Scrapboxの場合は思考の“圏外”から浮上してきうる点で全く異なる。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月19日
- 「抽象的概念のページ」はC++の抽象クラスを想起する。
Scrapboxでまだ存在していないのに複数のページから参照されているページ(文字色がオレンジ色)を目にするたびに、C++の抽象クラスを想起する。本来は順番が逆だが、先に存在しているサブクラスから辿る形で(逆継承?)上位にある抽象クラスが割り出される。要するに抽象化。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月19日
▼抽象的概念のページ」について参考になったページ
あなた本当に「書籍」って概念に興味あるの?
「各書籍のページに`書籍`ってタグをつけておけば、`書籍`ってページにそれらのページの一覧が出るよ」
あなた本当に将来そのページを見るの?
抽象概念の抽象度が高すぎる
(中略)
抽象概念のページをどう「うまく」作っていくかが重要だが、その「うまい」とは何かがまだ言語化されていない
プログラムを書いていてプログラマ向けに「KJ法での[グループ編成]と[表札付け]」を解説する上ですごく良い例を思いついた。プログラムを書いてからそれを関数にくくりだすとき、「互いに関係しているコード」を関数の形でくくりだし、その関数に処理の内容を表現する「名前」を付ける。それこそグループ編成と表札付けだ。
「関数にくくりだす」と「メソッド抽出」のどちらが伝わりやすいのだろう。JavaやC#ではリファクタリング機能で範囲を選択してメソッド抽出するよね。
そう考えると「似ているものを集める」が間違いなのもわかる。コードの中のif文を「これはif文だ」って言って集めて「if文」って名前の関数にしても意味がないよね。
Scrapboxはタスク管理を行う場所では、ない。
Evernoteは書庫(アーカイブ)なので、遅かったり取り出しにくかったりしても仕方が無い。むしろこれを書棚(シェルフ)のように使おうとしたことに無理があった。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月16日
- Evernoteは書庫(アーカイブ)であり、保管ツール(リポジトリ)の役割は別に持たせる必要がある。
- それが今のところはScrapbox。
-
Evernoteをリポジトリとして使おうとすると、
- アイデアが死蔵されやすい
- アイデア同士がつながりにくい(ノートブックやタグが煩わしい)
- 遅い
- Scrapboxはリポジトリに打ってつけ。
- とはいえ、Scrapboxは万能ではなく、たとえばプロジェクト管理にはまったく使えない。
- Scrapboxをプロジェクトリストとして使おうとすると、
- 階層整理の概念がないのでプロジェクトが見渡せない
- 日時情報がないので期限管理ができない。
▼リポジトリ
空白を含むリンクの空白はアンダースコアで代替できる
- たとえば、[Apple Watch] と #Apple_Watch は同じとみなされる
Scrapbox、[Apple Watch]と #Apple_Watch は同じとみなされるのか。スペースのあるリンクはブラケットにくくらないといけないのかと思っていた。でも、スペースがいっぱいあるキーワードはめんどくさいから結局ブラケットにくくくかな
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月22日
未だ分からないこと
日付書式が変わらない(解決済み)
変えるところが間違っている?以下の記事に従って「自分のページ」を書き換えているのだが反映されない。- 【2018年9月24日追記】解決しました!
タイトルの中に含まれる言葉をリンクにしたい場合の最適解とは?
- 本文1行目にタイトルをコピーして、本文1行目に対してリンクを張っていっている。
Scrapboxで迷うのは、タイトルの中に含まれる言葉をリンクにしたい場合。仕方が無いので、本文1行目にタイトルをコピーして(タイトルと本文1行目と同じ文が続くことになるのがダサいけど)、本文1行目に対してリンクを張っていく。
↓サンプルです。 pic.twitter.com/hUqZinKCw8— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月20日
その他の所感メモ
- 脳内SEO対策
#Scrapbox本 での、リンクはハッシュタグではなくブラケットで文章に埋め込む形のほうが良い、という主張はSEO対策に似ている。スパムサイトが無節操にキーワードを羅列するのはハッシュタグの羅列に近い。文中に自然な形でキーワードが登場することで脳内SEO対策となる。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年8月28日
- ランダムボタンを押しまくってしまう
Scrapboxのランダムボタンがセレンディピティ過ぎる新境地。ボタンを押したらエサが出るから押しまくってしまうハトの心境。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月16日
- アイデアはリミックス
ほぼ完全に情報カード。毎朝おみくじのように1枚引いて即興でなんか書くとか楽しそうです。
セミナーとかでも、話すことなくなったらその場で1枚引く。
むしろ、何も準備せずに臨んで1枚引いては即興小話、関連ノートから芋づる式に連鎖連作とか。
結局アイデアはリミックスなので、実に正しい感。 https://t.co/Ucfd0XPqrW— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月16日
- Scrapbox病
文章を書き上げて読み返しながら、無意識のうちに気になる言葉を選択してリンクを張ろうとして、Scrapboxじゃなかったことに気づく。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月21日
- 「ぷよぷよ」を彷彿とさせる
Scrapboxでまだ存在しないページにリンクを張る(文字列をブラケットで囲む)と高い確率で「やあ、君か。ようやく出番が来たね」という再会があり、脳内でぷよぷよのシーンがよぎる。同じ色のぷよ同士がくっつく感覚。
— しごたの/大橋 悦夫 (@shigotano) 2018年9月19日
Scrapboxの理解を進めるうえで非常に参考になったページ
- 西尾泰和さんのScrapbox、脳内の一部を覗かせてもらっているような感覚。
- 西尾泰和さんの『エンジニアのための知的生産術』は目下夢中で読んでいる。