前回の続き。
GmailとThunderbirdを組み合わせて使う上での、ThunderbirdのHackについて。
●2.Thunderbird Hack
いろいろあるのですが、とりあえず1つずつ。今回は、前回にも触れたアイデア関連のHack。
(1) 携帯メールでアイデアを捻り出す
これは主に喫煙者向けになってしまうのですが、要するにタバコを1本吸う間に1つアイデアを考えて、急いで携帯に打ち込んでメールする、というものです(送り先は「hogehoge+idea@gmail.com」という、Thunderbirdに届くと「Idea」という専用のフォルダに振り分けられるアドレスです)。
思いついたときに携帯でメールする、だけではアイデアが降りてくるまで待たなければいけませんが、タバコを吸うときは必ず何かしらアイデアを1つひらめいてカタチにするという縛りをかけます。
逆に言えば、アイデアが浮かばないのにタバコを吸ってはいけない、ということです。
タバコを吸いたくなったら何か1つアイデアを考えなければならない、もう1本吸いたくなったらもう1つアイデアを思いつかなければならない。このようなプレッシャーをかけることで、けっこう浮かぶものです。
1週間ほど続けていますが、今のところ外していません(アイデアの内容はともかく)。タバコを吸いたくなっても「今はちょっと浮かびそうもないのでパス」ということで吸わないで済ませたこともあります(そもそもタバコを吸わないでいられるのが一番なので、ちょっと微妙なアイデアなのですが…)。
タバコの代わりに、ちょっとトイレに立つとか、コンビニに買い物に行く、といった席を立つタイミングにひも付けてもよいと思います。要は、仕事モードから一時的に脱線するタイミングをとらえるわけです。
アイデアというのは出そうと思ってもなかなか出るものではなく、ふと思いつくことが多いものです。でも、何かをしたときに思いつく、という経験を繰り返すことによって、パブロフの犬ではないですが、タバコに火を付けたらアイデア出しモードに切り替わるようになったり、トイレに立つとひらめくようになったり、という条件付けができるようになるのではないかと思っています。
ひらめくためのコツは、
1.今の自分が置かれている状況について思いを馳せ、
2.その中で困っていることを具体的に想像し、
3.それを解決するためにはどうすればいいか?
というステップで考えることです。席を立つタイミングというのはその時々で状況が違いますので、それがヒントになります。例えば、朝であれば家を出てから会社に着くまでのことを振り返る、夕方であればそれまでのその日の仕事を振り返る、など材料に事欠きません。席を立つ直前に考えていたことをネタにしてもよいでしょう。
また、このような脱線はたいていは数分で終わるために、そのタイムリミット内に何としてもひらめき終えなければなりません。紙にメモするのではなく、あえて携帯メールにするのは、
1.電子データとして記録が残る(検索や再利用がしやすい)
2.片手で入力ができる(紙の場合は両手になる)
という2つの要因が大きいのですが、最近の携帯は予測変換のおかげで、自分がよく使う言葉は素早く入力できるため、効率がよい、という理由もあります。
さらに、時間が限られているために、アイデアを
・なるべく短い言葉で
・ポイントを押さえて
・簡潔に
書くことを強いられます。自分が後で読み返しても何のことかがわかるように客観的に書く必要もあります。これは論理的に考えるためのちょっとしたトレーニングになると考えています。
▼「GmailとThunderbirdを組み合わせて使う」シリーズの構成(現時点)
●1.実現したいこと
(1) ストレスフリー(PC操作のストレスを減らす)
(2) メール処理支援(フィルタリングと返信管理)
(3) タスク管理(優先順位と状況の2軸で管理)
(4) アイデア孵化・醸成(ブログのネタとメタタスクの管理)
●2.Thunderbird Hack
(1) 携帯メールでアイデアを捻り出す
●3.実現できたこと