Instapaperの「読み上げ」インプットからメモを保存してアウトプットするまでの流れ



大橋悦夫可能な限り「読む」タスクを「聴く」タスクに置き換えるようにすることで、インプット量を増やしつつアウトプットのための余力と時間を確保しようとしている大橋です。

以下の記事の続きのような内容です。

» なかなかアウトプットできないのはインプットしすぎているからかもしれない


日々PCやiPhoneにたくさんの「読み物」が押し寄せてきますが、これらは可能な限り「聴く」ようにしています。

特に対談やインタビュー記事は目で読むよりもむしろ耳で聞いた方が入りやすいです。

一方、スクリーンショットや図表がふんだんに含まれる記事は「読む」あるいは「見る」方が手っ取り早い場合があります。

そういった記事であっても、しかし、とりあえず聴くことで今の自分に必要な情報か否かは判断できるので、とにかく聴くことにしています。

僕はiPhoneを使っているので、画面上端から下に向かって二本指でスワイプすると、画面内の文章の読み上げが始まります。

※始まらない場合は、設定 → アクセシビリティ → VoiceOverをオン(詳細

ただ、この方法では

  • うまく読み上げてもらえない場合がけっこうある
  • その画面を表示させていないと読み上げが中断してしまうことがある

のがやや残念(別のアプリに切り替えてもしばらくは読み上げが続きますが、一定時間たつと中断してしまう)。

そこで愛用しているのが、Instapaperです。

TwitterやFacebookで流れて来た記事はその場で開いて読むことはせず、とにかくInstapaperに保存。

Instapaperには独自の「読み上げ」機能があるので、頭を使わない事務作業や移動中、あるいは家事の最中に「聴く」ことで「ながらインプット」するようにしています。

インプットした内容はメモ化してアウトプットにつなげるのですが、今回はこの一連の流れについてご紹介します。

  • Instapaperで「読み上げる」手順
  • 気になった記事は全文をEvernoteに保存して「豆論文」化
  • さらにEvernoteからScrapboxに転記し、アウトプットの日を待つ

Instapaperで「読み上げる」手順

▼画面右下(iPadは画面右上)の[↑]ボタンをタップ → 「読み上げる」をタップ

これで読み上げが始まります。一度読み上げが始まったら、アプリを閉じても読み上げは継続します(バックグラウンドで最後まで聴ける)。

▼読み上げ速度は最大2.5倍速


僕は、ランチ前後の以下のルーチンの中で毎日確実に「聴く」ための時間を確保しています。

  • Instapaperの読み上げを開始
  • ランチ前のプランクを開始
  • ランチ

プランクについては以下の記事で書いています。

» 今さらながらプランクチャレンジ習慣を始めてみる


プランク中でも耳は空いているので、この時間をインプットに充てます。

プランク後はそのままランチに移行するのですが、「読み上げ」はそのまま継続。目と口は食事に駆り出されますが、耳は引き続き「聴く」に集中できます。

これ以外にも、家事全般(皿洗い、掃除、洗濯物干し、ブラーバのセットと回収など)の最中はたいてい耳は空いているので、もれなくInstapaperの読み上げに充てています。

気になった記事は全文をEvernoteに保存して「豆論文」化

聴いている中で「これは!」と思ったフレーズがあれば、その場でFastEverでそのフレーズ、あるいは思いついたり考えついたりしたことをサッと書いて送信。

» 思いついたアイデアを逃さない工夫、思いついた日時やかかった時間を記録に残す方法


その後に、Instapaperの読み上げが終わったら、その記事のお気に入り(ハートボタン)をタップ。

これでその記事全文がEvernoteに保存されます。

» Instapaperで読んだ記事をワンタップでEvernoteに保存する方法


Evernote上では、

  • FastEverで送信した自分の言葉で書いたメモ
  • Instapaperから送信した記事全文

の順にノートが並ぶので、翌日のEvernoteレビュー時にこの2つのノートをマージしておきます。

» 毎日のEvernoteレビューでやっていることの一部を詳しく書いてみる


このタイミングで、マージしたノートに“肉付け”のメモを追記しておきます。こうしてできたノートは『知的生産の技術』で言うところの豆論文に当たります。

発見の手帳

わたしたちが「手帳」にかいたのは、「発見」である。まいにちの経験のなかで、なにかの意味で、これはおもしろいとおもった現象を記述するのである。あるいは、自分の着想を記録するのである。それも、心おぼえのために、みじかい単語やフレーズをかいておくというのではなく、ちゃんとした文章でかくのである。ある意味では、それはそのままでちいさな論文──ないしは論文の草稿──となりうるような性質のものであった。

すくなくともそういう体裁をととのえている。そのような豆論文を、まいにち、いろいろな現象をとらえて、つぎつぎとかいてゆくのである。たまってみると、それは、わたしの日常生活における知的活動の記録というようなものになっていった。



さらにEvernoteからScrapboxに転記し、アウトプットの日を待つ

以前はEvernoteが終着点でしたが、今では新たな赴任地としてScrapboxが新設。

豆論文のうち「見込み」の感じられるものをScrapboxに転記します。

Scrapboxは僕の中では「生け簀」のような位置づけで、ここに“放流”することで、既存の豆論文たちとキーワードを介してつながります。

つながることで思索が深まり、新たな切り口が得られればそれが「企画」として巣立っていくことになります(=アウトプット)。

とはいえ、多くはScrapbox内に滞留することになります。滞留するならわざわざEvernoteから転記する必要はないと思われるかもしれません。

でも、Scrapboxに転記することでEvernoteに留まるよりも活躍の機会が得られやすくなります(そのため、特にEvernoteに長く勾留されているノートたちはこぞってScrapboxへの転属を希望していますが、希望者多数のため現在かなりの待ち時間を要している状況です。転記担当がボトルネックになっているようです)。

なぜScrapboxでは活躍の機会が増えるのか?

これについては、倉下忠憲さんの以下の記事が分かりやすいです。

» Scrapboxは時間を超越する


参考文献:

Scrapboxについては、倉下忠憲さんが入門書を書いています。Scrapboxの「使い方」が一通り把握できるのはもちろん、Scrapboxの「扱い方」についても多くが得られる一冊です。むしろ、この扱い方すなわち「自分の中でScrapboxをどう位置づければいいか」こそが重要だと僕は考えています。



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