結論から先に言うと「人それぞれ」であり、自分にとって最適な配分を追求していくことになります。
これを追求するうえで重要なことが1つあります。
それは、「考えなくてもできること」の比率を増やすことは間違いなく「考えないとできないこと」であるという点です。
このとき最初に決めておきたいことは、「考えなくてもできること」、すなわちルーチン化してしまってもOKなこととNGなことの判断基準です。
これが決まらないと考えが次に進まないからです。
「ノイズ」と感じるならルーチン化を検討する
↓今回のテーマについて考えていたときに、以下の記事が目に留まりました。
» スキマ時間が自分をつくる | 大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』
「ルーティンワーク」とは、日々の決まり切った業務、
創意工夫の必要ない業務のこと。例えば、ランチタイムはいろいろなお店に出かけて、
バリエーションを楽しみたいという人や、
空き時間は気ままに過ごしたいという人も、
多いことでしょう。しかし、常に仕事のアイディアや、
企画が頭の中で動いているとき、
「今日何を食べよう?」や、
「この時間、どうやって過ごそう?」は、
思考のノイズになります。特に、私の場合、
異様に集中力があるタイプなので、考え事をしていると、
家を出るタイミングを間違えたり、
食事を買いに立ち寄った店で、
無駄な時間をたくさんつかってしまったり。
遅刻さえしかねません。そこで、一切何も考えなくても、
自動的にカラダを動かすだけで、
快適に、確実に一日を過ごせる「ルーティン」を決めることが、
必須になるのです。
「考えないとできないこと」(上記の引用では「仕事のアイディアや企画」といった自分が本来すべきこと)に集中しようとしたときに、「考えなくてもいいこと」についてもいちいち考えないといけない状態になっていると、それがノイズになる。
この指摘に共感しました。
「ルーチン化してしまってもOKなこととNGなことの判断基準」を決めるうえでのヒントになるでしょう。
すなわち、何かをやろうとしたときに、それが「ノイズ」と感じるかどうか、です。
ただ、「ノイズ」に感じたとしても、そのまま何もせずにいると、砂漠に水を撒くように、その感情はすぐに跡形もなく消えてしまいます。
消えてしまう前に記録に残して、「私はここで確かにノイズを感じた」という“パンくず”を落としておくことで、後から回収できるようにしておいた方がいいでしょう。
ちょうど、グリム童話のヘンゼルとグレーテルが、道に迷わないようにパンくずを落として目印としたように、です。
レビュー(ふり返り)の目的はこの“パンくず”を手がかりに、過去の自分の感情の起伏を辿りながらルーチン化したほうがいいことを見つけること、と言えます。
関連記事:
» 記録を「判断の歴史」としてとらえると、その有用性が増し、習慣化を後押ししてくれる
» 「日次レビュー」をきちんと回せば「週次レビュー」は「クリエイティブ・ワーク」に変わる