時間管理の第一歩。今やってはいけないことをしない

カテゴリー: タスク管理



GTDなどでネクストアクションといういわゆる「次にやることを明らかにする」という考え方が提唱されています。

これはもっともな考え方であり、今やるべきこと、そして次にやるべきことを明らかにできれば、それが正しいものである限り、仕事も生活もスムーズにいくだろう、とは言えます。

しかし、私はタスクシュートを使って仕事や生活がスムーズに回せるようになってみて、「次にやること」なんて簡単に明らかになるではないかと思うようになりました。

「今やってはいけないこと」を明らかにする

たとえば朝起きて、次にやることは、顔を洗うことです。そして次にやることは、仕事が差し迫っていれば仕事をするべきです。でも寒さが差し迫っていれば、ストーブをつけることです。尿意が差し迫っていたら、トイレに行くことです。

「そんな差し迫ったことばかりやっていては、衝動や他人に振り回されてよろしくない」という異見はあります。たしかにもっともですが、忙しい人の現実は衝動や他人からの要求に応じているだけで、実際手一杯なところがあります。

差し迫ったことが目白押しになっているにもかかわらず、仕事に関係ないことまでやりたがり、今以上に仕事を引き受けたり、安請け合いをしてしまうことをまずやめるべきなのです。

そういう状況で「本当の教養を身につけるための100の新書」などのリストを読んでいる場合ではないし、祖父母のために一眼レフに入っている写真を整理している場合ではないし、まして孫の写真をきれいに残すための撮影技術を身につけている場合でもないのです。

タスクシュートは、それを教えてくれるのです。つまり「今やるべきことを明らかにする」より、「今やってはいけないことをあからさまにする」ツールなのです。

» 時間は感覚では管理できない


知ってはいるが、分かってはいない

私達は今やってはいけないことがなんであるかを知っているつもりでいます。今Twitterをやっている場合ではなく読書している場合でもなく人の頼みに安請け合いしている場合でもなく資料収集している場合でさえないのです。

なのにそれを平気で全部やる。

なぜかと言うと「今それをやるべきではない」ということを知ってはいるが、分かってはいないからなのです。

それをタスクシュートは「わからせる」ツールであり「思い知らせる」ツールでですらあります。

こういうと「なんだか非人道的だ」とまで言い出す人がいるのですが、冷静に考えてみてください。

「今やるべきでないこと」を「本当の意味で知る」ことがどうして非人道的なのでしょうか?

お金にたとえれば少しわかりやすくなります。

タスクシュートは、すでに借金まみれであることを教えてくれるツールなのです。借金まみれであればなすべきことは1円でも節約することです。借金をして外食をしてカルティエで買い物をして新車を買うことが「人道的」でしょうか?

すでに資産はあからさまにマイナスであり、今後しばらくマイナスが続くことが明らかであることを「本当の意味で教える」ということは残酷で無慈悲でしょうか?

これをあからさまに自覚するところから始めなければ、借金完済プランは永久に絵に描いた餅のままです。しかし、なんとか借金の現実を知ることで、完済できる人も現にいるのです。

» いつも時間がないあなたに


ぜひタスクシュートを使ってみてください。そして「今これをしている場合ではさらさらまったくどこからどう見てもない!」と重ね重ね思い知ることです。それを思い知るレベルが深いほど、慢性的な時間不足に悩まされることが減っていくのです。

時間不足解消の第一歩は、自分に時間がないということを知るという、ただそれだけのことから始まるのです。


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