早く寝るコツは、早いうちから手を打つこと。
早く寝られないのは、
- それを終えずに寝ることが許されない(しばり)
- それを終えずに寝ることが受け入れられない(こだわり)
という2つのいずれかがあるからでしょう。
「しばり」対策は、「それ」を早い段階で片づけてしまうことです。
「それ」とは、いわゆる「マストタスク」。
例えば、翌日の朝一番が期限の仕事。
翌日の朝一番である以上は、必然的に期限は「本日中」となります。これを本日の「23:59:59までに」と考えると、厳しくなります。
積極的にそう考えていなかったとしても、無意識のうちに「まぁ、本日中なのだから、期限は23:59:59だよな」ととらえてしまっているのです。
かくして、23:59:59になるまで手を付けずに先送りを重ねることになります。
言うまでもなく、23:59:59になってから手を付けたのでは、それが「1秒」で終わるものでない限りは確実に期限に遅れます。
では、どうすればいいか?
締めて諦める
そこで、本日の何時までに終えるか、その締め切りを設定します。
ポジティブに諦めるためのアクティブな締め切りです。
言うまでもなく、この締め切りは自分のために自分で設定するものなので、仮に守れなかったとしてもペナルティはありません。
それでも、この締め切りを守れないと、あとがありません。
例えば、「マストタスクを17:00までに終える」と決めたとして、実際に終えられなかったとしても、すぐには問題は起こらないでしょう。
でも、ほどなくして残業を受け入れることになります。
それを終えないと帰れないからです。
自宅であれば、睡眠時間を削り始めることになります。
それを終えないと寝られないからです。
3つに振り分ける
一方「こだわり」対策は、「寝る前にこれだけはやっておきたい」という“要求”を退けることです。
- 明日の予定を立てておきたい
- 映画を1本観たい
- SNSの返信を片づけてしまいたい
- 皿洗いを済ませておきたい
際限なく出てくるでしょう。
すべての「~たい」に応えていたら、いつまでたっても寝られません。
そこで、以下の3つのいずれかに振り分けます。
- やらないことにする(諦める)
- 一部だけやる(妥協する)
- マストタスクに格上げする(立ち向かう)
例えば、「明日の予定を立てておきたい」であれば、
- 「1.やらないことにする」わけにはいかないうえに、
- 「2.一部だけやる」でも不満が残るために、
- 「3.マストタスクに格上げする」を選ぶ、
という具合です。
マストタスクに格上げすれば、あとは締め切りを決めてこれを守るだけです。
これを続けていると、寝る時間が近づいてきたときに「もういつでも寝られるじゃないか」という事実に気づき、ゆったりとした気持ちで余裕をもって就寝に向かえるようになります。