To Doを決めていないから二度寝する
「よし、明日から、絶対早く起きるぞ!」と決意しながら眠っても、目覚まし時計が鳴ったとたんに昨晩の決意はどこかに飛んでしまう。目覚まし時計を止めてベッドでまどろんでいる間は、「早起きしない言い訳」がこれでもか、というぐらい頭の中を駆け巡りますよね。
どうして、寝る前はあれほど「早起きする!」と強く思っているのに、なかなか起きられないのでしょうか。それは、早起きしてすべきことをはっきり決めていないからです。
「朝早起きすればいいことがあるかも」「時間を有効活用できるかも」そんなぼんやりした目標では、睡眠欲に負けてしまうのがオチ。ですから、朝早起きてすることを具体的に落とし込むために、寝る前にTo Doリストを作ることをお勧めします。
一日を、わざと「中途半端」に終わらせる
せっかくの寝る前のくつろぎの時間に、明日の朝やることをリストアップするなんて面倒。それに、一日が終わった気がしないから嫌だなー。そう思われるかもしれませんね。実はその「一日が終わっていない感」は、捉え方によっては前向きに活用できるのです。
人間は、中途半端なことを気持ち悪いと思う習性があります。テレビを観ているときも、つまらないと思いながらもついつい、区切りのいいCMのところまで……。と見続けてしまいますよね。この習性を使ってTo Doリストを寝る前につけることにより、「終わってない感」「区切りの悪さ」を明日まで持っていくわけです。
すると、作ったリストを「済」マークで埋めたいという思いから、埋めるためには早起きしないと!となります。
例えば、私は手帳をスケジュール帳というよりも、To Doリスト帳のように使っています。
以下が、私が使っている手帳です。
次の4色に色分けして寝る前にリストアップしておきます。
- 赤:種まき(緊急でないけれど重要なこと)
- 緑:食いぶち(緊急で重要なこと)
- 青:日課(緊急だけど重要でないこと)
- 黒:思いつき(緊急でも重要でもないこと)
朝、タスクが完了した時点で赤ペンで塗りつぶします。赤ペンで塗りつぶすことで、「良くやった!」という達成感を感じることができ、朝からテンションが最高潮になります。
写真だと少し見にくい&自分だけが分かる暗号で書いていたりするので補足すると、例えばこんなことを書いています。
- 赤色で、「本の出版のご案内を○○さん、××さん、△△さんに送る」「本1冊読破」
- 緑色で、「メルマガの企画案2つ」「8月のセミナー資料ラフ案」
- 青色で、「作業机を整理する」
- 黒色で、「名刺新たに作成、ラフ案&印刷する」
この手法を使うと、二度寝しそうになったときでも「あ、そういえば、今朝、あれとこれをやろうとしてたんだ、起きないと!」と思い、それが原動力になって徐々に眠気に勝つことができるようになるんです。
朝のTo Doより寝る前のTo Do。試してみてくださいね!
7月23日に著書『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス刊)を上梓しました。
この本では、シゴタノ!で紹介しているような「早起きができるようになるためのちょっとしたコツ」や「心の持ち方」に加え、私がどうやって早起きの目的を見つけたか、朝早起きをしてできた自由な時間をどう過ごし、目標を達成したかを、実体験に基づき具体的に書いています。いわば、「早起きのノウハウ集」に「崖っぷちOLど根性物語」をかけ合わせたような本です。
早起きしたいけどできない方、早起きの目的を見つけられない方にぜひ読んで頂きたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
▼池田千恵:
前向き早起きエバンジェリスト。朝を有効活用してビジネスの基礎体力をつける「Before 9(ビフォア・ナイン) プロジェクト」主宰。