とくに「第2の脳」というキャッチコピーを持つEvernoteのイメージがあるのですが、「第2の脳」は今のところあくまでも比喩であって、Evernoteにウェブクリップしたところでそれは「インプット」ではありません。
インプットというのは「自分の脳」に入れる事です。
- 本を読む
- ウェブサイトを読む
- ブログを読む
- 散歩しながら考える
これらが「インプット」であって、ゾウのアイコンをクリックして目の前のウェブサイトの魚拓をEvernoteにコピーしても、それが「インプット」になるはずがありません。
それは極めて広い意味の「アウトプット」の一種でしょう。自分のアンテナにひっかかったものを、「未来に役立てるかもしれない自分」と共有しているのです。
ノートやメモも同様です。
いくらライフログをたくさん残したからと言っても、それが「インプット」であるはずがありません。デジカメが風景を「取り込む」先はあくまでもフラッシュメモリであり、自分の記憶にでも心にでもありません。
「インプットだけはたくさんしているが、アウトプットがなかなかできない」という人の中には、方向性を持ったインプットを1つもしていない人もあります。
「風景を観る」ことがインプットなのであり、「風景を撮る」ことはアウトプットです。
問題になるのは「撮った風景をブログにアップできない」ところでしょう。だからブログには方向性が要るのです。未来の自分だけとの共有なら「気になったものをバシバシ撮る」だけですみます。それが「最初のアウトプット」であり、ブログは「第2のアウトプット」です。
第2段階に移行するには、それなりの理由付けが必要です。
メモとしてアウトプットしただけでは足りないから、ブログにもアウトプットするわけです。ブログにアップするモチベーションは何でしょうか。それがブログのテーマです。